二輪車新聞社便り

2018-03-05

大型教習完結編

いよいよ春も近づく3月となりました。3月といえば卒業シーズンですね。私自身は、かなり前に大型自動二輪の教習に通い始めたというコラムを書いたのですが、あれから何カ月もかかってようやく卒業することができました。入校した当初は暑さに気が滅入りそうな時期でしたが、芯まで凍りそうな真冬の教習までたっぷり経験してしまいました。

普通自動二輪のときも苦手ではあったのですが、とにかくクランクに悩まされた日々でした。恐怖のあまり、気が付くとコースの途中でクランクを回避してしまうほどでした。以前、とある安全運転指導のエキスパートの方から、女性ライダーの運転が上達しない大きな理由は恐怖心だということを伺っていましたが、本当に、怖いと思うと体に余計な力が入ってガチガチになってしまうのを身を以って経験しました。

最終的にどう恐怖心を乗り越えたかと言うと、ひとつは教習車に何度も何度も乗って大型バイクに慣れたこと、もうひとつは公道でバイクに乗るときも低速走行時に最後までなるべく足を着かずに走るよう心がけることでした。そうしているうちに、ある日突然クランクが怖くなくなり、そこからは卒業検定までトントン拍子に進みました。

今までいかに適当に乗っていたかということを思い知らされた数カ月でしたが、教習所と公道とでみっちり低速走行を練習することで、心に余裕を持って走れるようになり、バイクに乗ることが更に楽しくなりました。それまでは、ちょっと気合を入れないと乗れなかったのが、どこへ行くにも1人でバイクで出掛けるようになり、世界が広がった気がします。一念発起して挑戦してみて本当に良かったと思います。

元々、大型教習に通い始めたのは、自分が乗りたいという気持ちはもちろんあったのですが、それ以上に、身長147cmの自分でも限定解除ができることを示して、大型バイクに乗りたい女性ライダーの後押しになれたらという気持ちがありました。想像以上に時間がかかってしまい「何だ、やっぱり大型バイクは大変なんだな」と思われてしまいそうなオチになってしまいましたが、おそらく私の場合は教習の間が空いてしまったこともあり本当に稀なケースで、他の方だったらもう少し簡単に取れる気がします。

これから大型教習に挑戦する方に僭越ながらアドバイスを送らせていただく機会があるとしたら、まずは優先予約を取れるコースを選び、教習の間が空かないようにすることが大事だということをお伝えしたいです。それから、怖いときは無理せず、まずは小さなバイクを心から楽しんで下さいということ。小排気量のバイクと一体感を感じられるようになった先に、大型バイクへの道が開けるのではないかと思っております。

二輪車新聞編集部 記者 坂野亜夢