考えるリーダー/Interview インタビュー

2016-01-01

販売直結する「試乗」展開 本国、新CI発表で日本も同調

石井直彦 社長

MVアグスタジャパンの石井直彦社長は 15 年を振り返り、販売では 14 年が好調であったことで 15 年では、販売台数が春先に若干下回ったが、総体的には前年並みで悪くはないという。他方、本国では約 70 年ぶりの改革方針を挙げ、 16 年は日本でもその準備の年としている。加えて期待の800 cc クラスの新型車導入などを中心に、ユーザーへの試乗機会を増やす。特に店頭で確実に試乗してもらえ、販売につながる新たな試乗イベントを展開する。

同社の 15 年の販売では、前年の消費増税による駆け込みの影響で3月までの台数は前年を下回ったが、4月以降はほぼ前年並みに推移したという。特にスーパーネイキッドのドラッグスター800RRやブルターレ800RR、新カテゴリーのアドベンチャーツアラーのツーリズモベローチェ800を発売し貢献。こうした新カテゴリー車種を長期的に市場で定着させる活動を始めた。新型ネイキッド車の市場に加え、主にアドベンチャーツアラー車種を中心とした試乗会の主催や店頭での活動を積極的に展開した。

また、本国が提携するAMGとのタイアップでは東京モーターショーでSolarBeam仕様のF3・800が注目されたほか、AMGが展開する全国 30 カ所のイベントに出展し、多くの四輪富裕層へも認知を高めた。販売網では本国認定の最高レベルのフラッグシップ店4店、同社認定のプロショップ1店、併売のオフィシャルディーラーを含め 27 店体制に拡大。

15 年では過去にないほどの新型車を投入し製品構成が広がった。 16 年では充実した車種をじっくり市場へ認知させる活動のほか、前半には新型ブルターレ800を発売。ネイキッドのミドルクラスで新たな顧客層へじっくりとPRして販売する考え。

PRでは試乗会中心のMVアグスタカフェを年3開催程度に増やし、連動してディーラー店頭でも試乗会を定期開催。また、スポーツ車を中心に積極的にサーキット走行イベントも別途開催する。

さらに試乗に関しては新たな企画を展開する。ユーザーが整備などで店舗へ愛車を入庫している時間中、または数日間、新型車を堪能できるようにモニター車貸出しを行い、車種の特性や充実感を体感できるよう提供し販売につなげる。

販売網ではプロショップを2~3店追加し、全体で 32 店体制にする。また、アフターサービスでは講習トレーニングに加え、今後はウェブでの技術トレーニング実施のための準備を行いさらに導入を進める。

一方、本国のジョバンニ・カスティリオーニ社長は、 15 年ミラノショーで 70 年使ってきたロゴマークを一新させると発表。新CIは情熱・精密・巧を注ぎ込んだとしており、日本でも本国に沿った展開を進めていく。

紙面掲載日:2016年1月1日