考えるリーダー/Interview インタビュー

2018-07-09

「若手社員」育成を重点に ―下―

石井謙司社長

社員と同目線、共感を大事に

今年からワンランク上の販売店資格制度のアドバンスディーラーをスタートさせ、3月にヤマハ発動機販売の社長に着任した石井謙司社長に、本紙では組織運営やリーダーシップなどの考えについて聞いた。

――社長就任後の社内に向けたあいさつでは、何を話したのか。
「社員総会でプロフィールの紹介と経歴、趣味、好きなこと、心がけている事柄を話しました。そして仕事でやりたいこと、社員の皆さんにお願いしたいことを伝えました。

まず人材育成について話をしました。特に2007年のヤマハ発動機販売設立後から採用している若手社員の育成が重要課題です。現在は部門の責任者クラスや営業責任者はメーカー本社からの出向者ですが、将来的には販売会社籍の社員で成り立つようにしたいと思います。自分たちの会社という意識を高め、会社を活性化させるためにも、取り組んでいく課題です。

それから販路政策についても話をしました。今年から始まったアドバンスディーラー政策を軌道に乗せ、YSP政策と併せて、しっかりヤマハスポーツディーラーの足固めを進めていきます。ヤマハファンを増やし、ヤマハユーザーの期待に応えるため、強い意志で取り組んでいきたいと思います」

――組織運営やマネジメントについては。
「会社の組織は人材がキーだと思います。人がほぼすべてと言えます。人材を活かす、働きやすい環境や処遇など、人材を育成しながら組織運営を行なっていきたいと考えています。

また、ヤマハブランドをさらに輝かせよう、という話もしました。ヤマハを好きになってもらい、ヤマハらしい活動に社員全員で取り組むことによって、ブランド力の向上だけでなく、会社全体の士気向上にもつながります。そのためには何をすればよいのか、常に悶々と考えています。時間はかかると思いますが、できることからはじめていきたいと思います」

――リーダーシップをどのように考えているか。
「私の場合は一言で言うと、良い意味で『社長らしくない』と言うことでしょう。謙虚さや特に若手社員の皆さんと同じ目線を持つなど、そうしたことが重要だと思います。社員との共感を大事にしながら進めて、皆で同じ方向に向くように進めるのがリーダーシップだと思います。そして先に挙げた人材育成の大切さとセットで考えています」

――現在、個人的に興味があることは。
「乗り物全般が好きで、自転車やバイクだけでなく、四輪車も趣味として楽しんでいます。乗り物を用途や目的で使い分けながら楽しんでおり、こうして様々な乗り物を楽しむことで仕事でも役に立つことが多々あります。例えば、移動インフラやコミューティング、シェアリングの議論などでも積極的に参加できたりします。ですから、乗り物趣味は、ある意味仕事との両立かもしれません。

また、自転車について、最近盛り上がってきている電動アシストスポーツバイク。当社だと「YPJ」シリーズをラインアップしていますが、これは今までの自転車とまったく違う世界観の乗り物で新たなブームの予感がしています。このように乗り物好きといっても幅が広く、いろいろと想いをめぐらせながら、楽しんでいる次第です。

他に、最近この歳になってゴルフを始めました。本社在籍時はあまり興味がなかったのですが、東京に来ていろんな方が誘ってくれるので、3年前に始めました。ようやく皆さんとコースを回れるようになり、ゴルフが楽しくなってきました。コツコツやっていると成果につながりますし、プレー中は仕事のことだけでなく、いろいろな会話もでき相手の方とのコミュニケーションアップに繋がります。もっと早くやっていればよかったと思います。

あとは、オヤジバンドをやっています。中・高・大学生時代にバンドを組んでいました。社会人になってからはあまりやっていませんが、それでもたまに昔の友人が集まって同窓会がてら昔の曲を演奏します。そうした時は一瞬で当時の自分に戻ることができます。こうした瞬間を大事にしていきたいですね」

紙面掲載日:2018年7月6日