トピックス

2016-07-29

ホンダ 「鈴鹿8耐ファンミーティング」開催 ヘイデンら意気込みを語る

ホンダは、鈴鹿8耐に向けて「鈴鹿8耐ファンミーティング」を7月15日に同社ウェルカムプラザ青山(東京都港区)で開催した。当日は平日にもかかわらず、たくさんのファンが駆けつけた。

イベントでは、鈴鹿8耐に参戦するチーム「FCCTSR」と「ムサシRTハルクプロ」からライダーをゲストにトークショーが行われ、ライダーから本番への意気込みが熱く語られた。

この日、ゲストで登壇したのはFCCTSRの渡辺一馬選手、パトリック・ジェイコブセン選手、ムサシRTハルクプロの高橋巧選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手、ニッキー・ヘイデン選手の5人。夕刻からのファンミーティングに先駆け、メディア関係者を対象にした取材会も実施された。

過去3回総合優勝の経験があるFCCTSRは、昨年惜しくも2位。今年は、前回安定感のある走りを見せたドミニク・エガーター選手に加え、全日本選手権ST600クラスで優勝経験のある渡辺選手と、CBR600RRでスーパースポーツ世界選手権に参戦中のジェイコブセン選手を起用。

「総合力ではトップではないので、違うことをしないと勝てない。そこで、世界最速のコーナリングを目指し、600ccのレーサー3人を起用してチーム作りをしてきた」と藤井正和監督。

さらに同チームは、チームの総合力を試すため、4月にフランスで開催されたル・マン24時間耐久、6月にはポルトガルのポルティマオ12時間耐久に初挑戦。ル・マンでは、3位表彰台を獲得している。

藤井監督は、「8耐は、私にとって難攻不落の山。今年はあえて違う山を登ることで自分たちを鍛え、戦い方やチームのメンバーを選択して取り組んできた。8耐は戦略的にもいろいろなアプローチができる数少ないレースだと思っている。また、ル・マンを経験し、8耐は厳しさや速さなど世界最高のレースだと思った。その辺も皆さんに伝えていこうと思っている」と話す。

渡辺選手は、「8耐は、子供の頃から見ていた憧れのレースのひとつ。そこで勝つことを目標にしてきたが、今年はそのチャンスは限りなく近いと思っている。8時間のなかで、自分たちが何かを起こすという気持ちで挑む」と気合充分。

8耐初参戦となるジェイコブセン選手は、「僕は、レースの中で1番難しいところを見つけてそれを征服するのがとても好きで、8耐ではそれができると思っている。テストではいい結果というわけではないが、自分のパートで最大限の力を出して、いい形で次のライダーにバトンを渡せればと考えている」と話し、表彰台の一番上を目指す。

一方、昨年は3連覇を目指しながら残念なリタイヤとなったムサシRTハルクプロは、今年、8耐優勝経験のある高橋選手とファン・デル・マーク選手に加え、2006年のMotoGPチャンピオンのヘイデン選手という布陣で4度目の優勝をねらう。「今年、我々は長いこと変化の少なかったマシンに対してサスペンションやブレーキ、制御関係など色々な部分に手を加え、新たなマシン作りを目指している」と本田重樹監督。

03年以来13年ぶりの8耐参戦となるヘイデン選手は、完走できずに終わった当時を振り返り「13年前の8耐のときは悔しくて、そのリベンジをずっと待っていた。鈴鹿は非常にエキサイティングなトラックなので大好きなサーキット。MotoGPやワールドスーパーバイクなどのトロフィーとともに、必ず鈴鹿8耐のチャンピオントロフィーを持って帰って飾りたいと思っている」と話した。

チームと同じく4勝目を目指す高橋選手は、「8耐はスプリントレースとは違った楽しみがあり、いいドラマも悪いドラマもある。今年も最高の環境・体制で走れることになったので、いいドラマにしたいと思っている」と、昨年のリベンジを目指す。

同チームで2回の優勝を経験したファン・デル・マーク選手は、「昨日は天気がよく、そのなかでテストができてどんどん進歩してきてると感じている。昨年よりもバイクが更に良くなり非常に速いバイクだと思うので、その成果を出したい」と意欲的だ。

本田監督は、「セッティングもまだ、70%、80%までいってないというのが正直なところ。ただ、いつの時代もパーフェクトな形がレースで勝てるということにはつながらない。ファンのために、また皆さんの心に残るようやっぱりホンダは強いんだなというところを8耐ファンのみならず、オートバイファンの皆さんに全部伝えられるように努力していきたい」と、挑戦することの意義を語る。

夕方からのファンミーティングでは会社帰りの社会人を始めとした来場者が多く訪れた。モータースポーツのファンにとって、こうした交流イベントは、憧れのライダーを身近に感じることのできる場であり、メーカーのホームページなどで開催情報をまめに確認している人も多い。

女性の来場者4人組は、「SNSで今日のイベントのことを知って、すぐに半休をとった。選手との距離が近くて楽しい」とコメント。また、仕事帰りだという男性の来場者は「外国人選手に会える滅多にないチャンスなので、仕事を早く切り上げて来た」と話していた。

ステージ上にライダーが登場すると、来場者から大きな声援が送られた。

トークショーでは8耐に向けてのメッセージのほか、それぞれのチームの選手の印象などが語られた。また、7月末に誕生日を迎えるヘイデン選手を会場中で祝うなど、終始和やかな雰囲気で進行した。

トークショーの後には選手のユニフォームなど豪華賞品が当たるじゃんけん大会も行われ、会場中が一体となって盛り上がった。

8耐の決勝はいよいよ今週末7月31日(日)。熱いドラマを期待したい。

topics20160729_1
左より「FCCTSR」の藤井正和監督、渡辺一馬選手、P・ジェイコブセン選手

topics20160729_2 
左より「ムサシRTハルクプロ」の本田重樹監督、高橋巧選手、M・ファン・デル・マーク選手、N・ヘイデン選手

topics20160729_3 
ステージに登場した5人のライダー達

topics20160729_4
イベントの最後には訪れたファン達と記念撮影

紙面掲載日:2016729