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2016-12-09

1都4県警察 女性白バイ隊員が指導 合同で二輪車実技教室開く

東京都と隣接4県の警察による合同二輪車実技教室が1123日、東京都内で開かれた。2年ぶり、2回目となるこの合同実技講習は第1回と同様、各警察の女性白バイ隊員が指導員となりアドバイスを行った。さらに今回は国内外の二輪車ニューモデル試乗会や、二輪車と関わりのあるゲストを招いての交通事故防止トークショーも行われ、参加者には楽しみながら安全運転技術を学べる貴重な機会となった。二輪車乗車中の交通事故死者数は全国的には減少傾向にはあるものの、中高年層や免許取得後間もないライダーの死亡事故が深刻化している中、〝交通事故防止〟という共通目標のもと、各警察が垣根を越え、連携を密にして合同で二輪車実技教室を行うのは大いに注目される。

2年前に警視庁、神奈川県警、埼玉県警、千葉県警の4都県警察の1都3県合同で行われた同実技教室。今回さらに山梨県警が加わり1都4県警察となった。会場は第1回と同じ東京都世田谷区の警視庁交通安全教育センターで、東京都交通安全協会(東京都安協)、日本二輪車普及安全協会(日本二普協)、日本自動車輸入組合(JAIA)の協力を得て行われた。

指導にあたった女性白バイ隊員は警視庁クイーンスターズ、神奈川県警ホワイトエンジェルス、埼玉県警SKIP、千葉県警ホワイトレディース、山梨県警クリスタルアローズ。県を越えて1都4県警察の女性白バイ隊員が一堂に集つのは貴重な機会とあって、第1回に続き多数の参加があり、87人の一般ライダー(男性73人、女性14人)が集まった。

同実技教室の参加資格は▽免許取得後3年未満▽警視庁主催の二輪車実技講習受講10回未満▽40歳以上――だが、女性ライダーとスクーター利用者の前記条件は問わない。そして1都4県警察主催ということで東京、神奈川、埼玉、千葉、山梨の居住者または在勤者が絶対条件となる。実際に山梨から参加した人も。

講習に先立ち開会式が行われ、主催者を代表して警視庁の今井宗雄交通総務課長が挨拶。最近の二輪車事故情勢を踏まえた上で「二輪車交通死亡事故は、速度超過や前方不注意を原因とする事故、そして交差点での安全不確認による右直事故や出会い頭事故が依然多く、致命傷となった部位は頭部3割、腹部・胸部5割となっている。こうした状況から我々も二輪車への諸対策を進めているが、皆さんはヘルメットの正確な結着やプロテクターの装着を願う」と呼びかけた。

さらに「この講習を乗車姿勢や運転技術、ルールを見つめ直す機会にしてもらうとともに、ほかのライダーの模範となり安全を広めてほしい」と述べた。

続いて東京都二普協の赤坂正人会長が挨拶。「明日からの楽しいバイクライフのために今日一日、充分練習してほしい」と述べた。

実技講習に先立ち、クイーンスターズを司会に、格闘家でタレントの魔裟斗さん、女性二輪レーサーの岡崎静夏さんをゲストに招いての交通事故防止トークショーが開催。ゲストの2人はエアバッグ入りプロテクターの実演体験と乗車姿勢説明にも参加し、魔裟斗さんが隊員のアドバイスを受けながら正しい乗車姿勢を受講者に見せた。

実技走行講習は慣熟走行から始まり、ブレーキなどの基本操作、一本橋やスラロームなどの各課題走行、基本応用走行、さらにミニゲームを交えるなど、楽しみながら安全運転技術を習得できるよう多彩な内容が盛り込まれた。

最後に各都県警察の女性白バイ隊員から▽すり抜けをしない▽集中力を切らさない▽心のブレーキ▽車両点検や乗車姿勢▽車両の特性や自身の操作技量を良く理解する――などの重要性が呼びかけられた。

今後の同実技教室について、警視庁交通部交通総務課では来年以降も開催する考えで、「今回で東京都と隣接する4県の警察との合同開催が実現した。いずれは首都圏の全警察合同で行いたい」と意欲を見せる。

魔裟斗さん・岡崎さん
安全運転訴え

交通事故防止トークショーで魔裟斗さんは「ビッグスクーターで、トレーニングに行く時やちょっと買い物に行く時に乗っている」と日常での便利さを語り、「バイクは楽しくて便利な乗り物だが、乗り方一つ間違えると危険で、他人も傷つけてしまう可能性もあると思う。安全運転で楽しいバイク人生を歩んでいってほしい」とライダーに向けてメッセージを送った。

「公道を走る時は、ヘルメットをかぶってシールドを下ろすと自分の世界に入ってリラックスして走れる」と、レースとは違った魅力を語った岡崎さんは「レースでも公道でも考えていることは『安全』。スマートに走っているライダーはカッコいい。速さよりもうまさを考えてバイクと長い付き合いをしてほしい」と言葉を送った。

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1都4県警察の女性白バイ隊員が共同で安全運転指導。参加者にとっても貴重な機会といえる

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1都4県警察女性白バイ隊員と受講者全員で記念撮影

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トレーニングジムや買い物へはバイクを使う魔裟斗さん(左から2人目)。「安全運転で楽しいバイク人生を歩んでほしい」と訴えた

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岡崎さんは「レースでも公道でも『安全』を考える」「スマートに走るライダーはカッコいい」と語った

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ゲストの2人はエアバッグ式プロテクター実演を体験

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国内外モデル試乗も

この日、午前中には二輪車実技教室に隣接する警視庁白バイ訓練コースでは、日本二普協とJAIA、そして二輪車用品販売店のナップスと2りんかんの協力を得て、国内外銘の最新モデル試乗会が開催。84人のライダーが走りを楽しんだ。

紙面掲載日:2016129