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2017-02-24

インタビュー ホンダトライアル・ライダー

ボウ選手 王座獲得がモチベーション

藤波選手 初心者は楽しみながら練習

ホンダはこのほど、プレス関係者を対象とした「トライアルワークスマシン報道試乗会・ライダー取材会」を栃木県・ツインリンクもてぎで開催。当日はトライアル世界選手権にワークス参戦しているレプソルホンダチームから、同選手権10連覇を達成したT・ボウ選手をはじめ、藤波貴久選手、H・ブスト選手に加え、全日本選手権トライアル4連覇を達成した小川友幸選手らも出席し、4人の選手がインタビューに応じ、選手権やマシンのことなどを語ってくれた。

〈ボウ選手に聞く〉

――10連覇について。

簡単なことではないと思っているが、最初にワールドチャンピオンを取った後も、次のタイトルに向けてすごく努力してきた。5回、6回とタイトルを取ると同じモチベーションでいるのは難しい。しかし、僕にはワールドチャンピオンしかないので、自分のメンタリティはそんなに変わらない。そういう考えのもとでやれているから、モチベーションが下がることなく、タイトルが取れているのかもしれない。他のライダーとの差は、僅かだと思うが、多くのライダーが自転車でこの競技に入ってきて、14から15歳くらいでバイクに変わるけど、自分は小さいころからバイクと自転車の両方をやってきたのがポイントではないかと思う。

――16年は開幕前に怪我をしたが。

怪我をしたときは最初の2、3日は何もできず、非常にがっかりしていたが、日ごとに調子も良くなり、テストも開幕戦に向けて行っていた。開幕戦は心配していたけど、幸運にもセクションもそれほど厳しくなく、身体的に厳しいバイクをリフトするようなことも少なかった。そこで2位と1位が取れた。第2戦は日本のもてぎで、そのあとは1カ月ほど空くので、それまでは3位か4位ぐらいにいて、その休みでリカバリーしようと思っていたが、第2戦を終えて2位と5ポイント差のトップとなっていた。自分でも驚いた。怪我したときは、最初は手術もしなくてはいけないかとも思ったが、この調子でいってみようと考えた。

――自身の乗り方について。

昔は、雨だとか体調だとかコンディションによっては強くなかった。今はどんな状況でも同じように乗れるし、コンペティティブになった。様々なシチュエーションにおけるバイクのことが良く分かっていて、どういう状況でどういう風にバイクをコントロールすればよいかよく分かっている。13年からは自転車と同じような乗り方ではなく、バイクの独特な乗り方で乗るようにしている。

――ホンダのマシンについては。

ライダーはベターなマシンを求めるものだが、世界でもベストなバイクだと思っている。でも、チャンピオンはもっと求めるわけで、このバイクでタイトルを取ってきているので、今はベストなマシンだと思っているが、まだレギュレーションが確定していないので、なんとも言えないが、これからはクラッチが重要になってくるのではないかと思っている。

〈4選手に聞く〉

――どのようなトレーニングをしているのか、またスポーツ選手として気をつけていることは。

▼ボウ「フィジカルの強さを求められるので、毎年、毎日、ジムや自転車でトレーニングして、体を鍛えている。でも、一番大事   なのはバイクとの練習だ」

▼ブスト「バイクとのトレーニングしかしていない。ジムとかには行ってない」

▼藤波「できる限りバイクに乗って、あとはフィジカルトレーニング。若いときは乗る時間を増やして、もっと自分のテクニックを上げていくのがメインだったが、このぐらいの歳になってくると、テクニックはある程度上のほうにきているので、それをキープ、もしくは上げていくにはフィジカルがないと厳しい。フィジカルメインのトレーニングになってきていて、自転車やウエイトトレーニングをしている。」

▼小川「今の自分の位置に満足しないように常に心がけている。いろんな新たな技が出てきたりもしているので、それにチャレンジする気持ちを持ち続けたいと思っている。あと、怪我をするとシーズンに影響するので、怪我は絶対にしないような方法をとるようにしている。全日本選手権に関しては神経戦なので、メンタルを大会当日にベストに持っていくような意識はしている」

――バイク初心者などに向けて。

▼ボウ「体とバイクのバランスをコントロールすることが大事なので、ブレーキやクラッチといった、自分と動作のバランスを確実にすることが一番大事だと思う」

▼ブスト「練習をたくさんしていけば、どんどんよくなっていくと思うので、長く練習していくことが大事だと思う」

▼藤波「まず楽しんで、時間をかけてたくさん乗っていくのが一番大事だと思う。その中で、うまくいかないようなことがあったりしたら、スクールだったり、うまい人に教えてもらうのも大事だと思う。クセとかもあると思うが、良い方向にいけば良いが、悪い方向にいくときもあるので」

▼小川「デモ走行や世界選手権とかを見て、その激しさに初心者の走行などはその延長線上にないというイメージを持たれることが多いと思うが、僕らも初めは平地でゆっくり走ったりとかだった。バランスをすごく意識することが詰まっているのがトライアルなので、マシンを操るという動作を意識してほしい。ゆっくり走って練習できるのがトライアルの特徴なので、トライアルを一度体験してもらって練習するのはすごく近道になると思うし、レベルアップにもつながって、安全運転にも繋がると思う」

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T・ボウ選手

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H・ブスト選手

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藤波貴久選手

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小川友幸選手

紙面掲載日:2017年2月24日