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2018-03-02

ホンダ 2018年全日本選手権 取材会 チームHRC先導で二輪の活性化へ

今期、10年ぶりに全日本ロードレース選手権および鈴鹿8耐にワークス参戦するホンダは、「2018年二輪全日本選手権取材会」を2月13日に東京都内で開催した。全日本選手権のロードレース、モトクロス、トライアルの各カテゴリーで参戦するライダーらがモータースポーツシーズンの開幕に先立ち、意気込みを語った。

ロードレースでは、昨シーズンのJSB1000クラスチャンピオンであり今シーズンはTeam HRCから参戦する高橋巧選手、MORIWAKI MOTUL RACINGから高橋裕紀選手と清成龍一選手、MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaから水野涼選手が登壇した。モトクロスでは、昨シーズンのIA1チャンピオン山本鯨選手をはじめ、成田亮選手、能塚智寛選手といったTeam HRCの3人が登壇。トライアルではHRC CLUB MITANIから、前人未到の6連覇をねらう小川友幸選手が登壇した。

はじめに本田技研工業モータースポーツ部の山本雅史部長があいさつに立ち「今シーズンのモータースポーツ活動については、より強力な体制でチャレンジすることで、2年連続・3つのタイトル獲得を目指し、モータースポーツの活性化にも大きく努めていきたいと考えている。開幕からいいスタートがきれるようにホンダは各チームを精一杯バックアップして参りたい」と述べた。

ロードレースへのワークス参戦の経緯について、モーターサイクルを日本でもっと活性化したいという思いが根底にあったという。

山本部長は、「魅力あるレースをするために、HRCが先頭をきって自分たちが携わっていくことで、今まで見えていなかったことが見えてくるんじゃないかと思う」と述べた。

ライダーには、昨年JSB1000クラスで厳しい環境のなか勝ち抜いたことから高橋巧選手を起用。監督には、鈴鹿8耐で5回の優勝実績を持つ宇川徹さんを起用した。また、モータースポーツファンの拡大に向けては、「2018モータースポーツファン感謝デー」をはじめとした各種イベントでホンダライダーのトークショーなどを開催するほか、「エンジョイホンダ2018」で、親子バイク教室などを通じてライダーから子どもたちへ直接モータースポーツの楽しさを伝えることを検討しているという。


昨年に続きロードレース、モトクロス、トライアルの3部門で連覇を目指すホンダ。有力ライダーらが出席し意気込みを語った。

全日本モトクロス選手権 MX1クラス Team HRC 山本鯨選手

「昨年は、世界選手権に3年間参戦した経験が活きたシーズンになった」と振り返る山本選手。

山本選手はジュニア時代から頭角を現し、09年に全日本選手権IB2とIB-OPEN両クラスでチャンピオンとなり注目を集めた。14年~16年はモトクロス世界選手権MX2、MX1に舞台を移し、世界の頂点を極める強豪ライダーらと戦ってきた。

「向こうは砂のコースが多かったり、雨が降ってぬかるんだときも日本のマディ・コンディションとはまた違う状況で苦労した」と、日本と海外の違いを身を以って体感した山本選手だが、国内だけでは得られない経験が糧となり、4年ぶりの全日本選手権復帰となった昨シーズンは、IA1クラス初挑戦にしてチャンピオンを獲得した。

とはいえ、丸3年日本から離れ、久々の環境に多少の不安もあったようだが、会場では多くのファンから声援が送られ、不安も吹き飛んだという。

また、山本選手にとってチームのサポート体制も大きいようで「バイクに対して信頼を置いて走れるというのは大きく、自分のコンディションやレースの組み立てなどに集中できるということだけでもすごくありがたい」と恩恵を感じている一方で、マシンの開発に深く関わる立場としては、「HRCで僕たちがテストしたバイクが世の中に広まることで社会的に貢献できるというのは光栄に思うし、世界のトップライダーたちがそのマシンに乗るという意味でも責任が大きく、やり甲斐を感じている」と話す。

チームでは、大先輩であり尊敬している成田選手から多くのことを学び、チーム最年少となる能塚選手からはフレッシュな感性を感じながら、人間関係をより強固なものにしていきたいという。

今年の意気込みについて問うと、「今シーズンはタイトル防衛というテーマを掲げているが、それだけではなく、人間的に一歩一歩成長していけたらと思っている。サイン会をはじめとした場を通してファンの人との交流も大切にしていきたい」と力強いコメントを述べた。


連覇へ向け意気込みを語る山本鯨選手

紙面掲載日:2018年3月2日