ホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)は4月27日、東洋大学板倉図書館主催による「モーターサイクルカレッジ2016」を群馬県板倉町にある東洋大学板倉キャンパスで共催し、若者へのオートバイの魅力の普及活動を加速させている。

ホンダモーターサイクルジャパンは、「オートバイの便利さ、楽しさを、ひとりでも多くの人に」という想いで事業を展開しているが、その一環として安全な車社会の実現、安全運転への啓蒙活動、地域社会への貢献、オートバイの楽しさを広める活動を行っている。東洋大学板倉図書館でも、地域連帯事業として様々なイベントを取り組んできている。

そこで大学という教育の場においてオートバイへの興味や理解を深め、マナーやルールを守り、楽しく安全にオートバイに乗るという早期の交通安全教育の実現を目指すことで、両者の想いが合致し、同カレッジを開催することになった。

当日は、全日本選手権トライアル国際A級スーパークラスチャンピオンの小川友幸選手によるデモ走行、モータージャーナリストの小林ゆき氏の講演、ドラッグレース全日本チャンピオンの中村圭志選手のマシン展示をはじめ、キャンパス内の特設会場でライディングスクールが行われた。ライディングスクールには、東洋大学の「東洋ライダースクラブ=T・R・C」のメンバーなど男女11人が参加、肘と膝にプロテクターを装着してスクールに臨んだ。午前は、ブレーキの掛け方、Uターン、ブレーキング、ストレートパイロンスラロームの各項目に加え、それらを組み合わせてのライディング技術を学んだ。参加者は講師の後ろに続いて走行後、間隔をあけて一人ずつ走行した。パイロンやパイロンスラローム後の停止位置、Uターンの各場所に講師が立って参加者に「パイロンの手前で減速し、パイロンを抜けたら加速。アクセルワークでリズミカルに」などとアドバイスを与えていた。午後は、難易度を高めたパイロンスラロームを行った。

横浜から来た女性は「友人のレースの手伝いを始めたので免許を取り、バイクに乗るのは今日が3回目。少し自信がつきました」、T・R・Cのメンバーは「Uターンが苦手でしたが、少し楽に曲がれるようになった」「Uターンもスラロームも参考になった。また機会があったら参加したい」などとスクールの成果を実感していた。

会場となった板倉図書館前の広場には、HMJがアフリカツイン、NC750X、CB400スーパーボルドール、ダンク、ジョルノ・くまモンバージョン、モンキーを展示、学生らが興味深そうに見入っていた。小川選手によるトライアルデモ走行前に、館林警察署交通課の林係長が「バイクは正しく乗れば楽しい乗り物です、デモ走行を見て安全運転を心がけてください」と学生に交通安全を呼びかけた。

2戦(4月17日開催)で開幕以来連続優勝している小川選手によるトライアルデモ走行が始まると、学生らが大勢集まり、校舎の3階の窓から身を乗り出して見る学生もいたほど、アクロバット的な小川選手のテクニックにどよめきと拍手が沸いていた。

東洋大学卒業生で、T・R・Cに所属していた小林ゆき氏の講演は、「本で旅するTTレース」と題し、20年間マン島TTレースに通った経験をもとにレースに関する様々な書籍を紹介した。

画像: ライディングスクールに参加した東洋大学の学生

ライディングスクールに参加した東洋大学の学生

画像: 小川選手のデモは大勢の学生が注目。窓から身を乗り出す学生も

小川選手のデモは大勢の学生が注目。窓から身を乗り出す学生も

画像: 自身で解説しながら妙技で会場を沸かせた小川選手

自身で解説しながら妙技で会場を沸かせた小川選手

画像: 講師の指導を受けながらのパイロンスラローム

講師の指導を受けながらのパイロンスラローム

画像: 講習中その場その場で講師からアドバイス

講習中その場その場で講師からアドバイス

画像: 講演する小林ゆき氏

講演する小林ゆき氏

紙面掲載日:2016年5月27日

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