本田技研工業は二輪製品の生産拠点である本田技研工業熊本製作所を会場に、「Hondaモーターサイクルホームカミング」と題したイベントを10月12日に開催した。

「お帰りなさい、バイクのふるさと熊本へ」をテーマに、ホンダの二輪製品を愛用しているユーザーに、生産拠点である熊本製作所をバイクが生まれた場所=バイクのふるさととして、里帰りしてもらい、普段は入れない敷地内や工場見学などを通じ、製品の生産過程、職員の様子などに触れながら楽しいひと時を過ごしてもらおうと企画されたもので、今年で二回目となる。

イベントスタート前から多くのバイクが熊本製作所に集結。9時には工場の始業アナウンスよろしく、「皆さんおはようございます。今日は熊本製作所にようこそいらっしゃいました。皆さんのオートバイがどのような思いで作られたかをぜひ感じてもらいたいです」旨の場内放送が流れ、イベントがスタート。

工場の建物が並ぶ敷地内の道に、白の作業着に帽子を被った職員が並び旗を振りながら「お帰りなさい」と声をかける中、来場者の乗ったバイクが進み、イベント会場へと案内された。

画像: 「お帰りなさい」と声をかけ旗をふる職員の間を来場者が進む

「お帰りなさい」と声をかけ旗をふる職員の間を来場者が進む

イベントのプログラムとしては、ホンダバイクユーザー限定で生産ライン見学があり、今年は完成車工場に加え、エンジン工場の見学もできるものとなった。昼食は社員食堂でとれるほか、工場横にはステージも設けられ、トークショー、名車の展示、デモランが行われ、グッズ販売なども行われた。また、敷地内のHSR九州サーキットコースではバイク試乗会、パレードも行われた。

工場見学では二輪の生産ラインを見学でき、当日は実際に稼働はしていないものの生の生産工程を見ることができ、最終の検査工程では実演も行われた。また、エンジン組み立て工場ではエンジンの分解実演が行われ、参加者は興味深く見入り、分解された部品を手に職員に質問したり、組み立て過程にあるエンジンを注意深く見入るなどの光景がみられた。

隣接の社員食堂では食事がとれ、名物のカツカレーうどんが限定販売されるなどし、Tシャツなどオリジナルグッズも販売された。

トークショーでは宮城光さん、大関さおりさんの司会のもと、BIG-1の愛称を持つCB1000SUPER FOURの開発責任者を務めた原国隆さんがゲストで登場し開発にまつわる話を披露。これからのCBについて「CBというのは夢、ドリームだ。CBは皆さんと一緒につくっていきたい。ユーザーの声あげていただき、それを届けてもらいたい。みなさんで楽しんで感動してもらいたい」と述べた。

デモランではドリームCB72スーパースポーツ、CB750FOUR、CB1000SUPERFOURが宮城光さんのライディングで往年のサウンドを響かせながら、ステージ前特設コースを疾走した。

今回の来場者数は1900名。その内工場見学者は1400名。二輪車による来場は870台、四輪車は320台となり、前年を超える来場者となった。

普段は入れない自分のバイクのふるさとである熊本製作所に入ることができ、工場見学までできるという、ファンにとっては非常に貴重なイベントとなったホンダモーターサイクルホームカミング。会場となった熊本製作所の職員にとっても、自分たちの手掛けた製品を楽しむユーザーに接する機会ということで、励みにもなったもよう。

熊本製作所からも鈴鹿8耐に出場しているホンダ緑陽会熊本レーシングによる8耐PITデモンストレーション、緑陽会バイクエクストリーム部によるデモ走行などが行われ、職員らのパレード参加者に笑顔で手を振る姿や、社食で笑顔で声をかける姿など来場者に楽しんでもらおうという機運が感じられるものとなっていた。

関係者によると、今後も継続して開催したい意向であり、企画内容も検討を重ねていくという。

画像: 隣接のHSR九州で行われたパレード

隣接のHSR九州で行われたパレード

紙面掲載日:2019年11月29日

This article is a sponsored article by
''.