世界最大級のカスタムカーと関連製品の展示会「TOKYO AUTOSALON 2020」が1月10日~12日、千葉県千葉市・幕張メッセで開かれた。今年で38回目を迎え、幕張メッセの国際展示場1~11ホール、国際会議場他、屋外スペースまでも使用した広大な会場には国内主要自動車メーカー、インポーター、パーツメーカー、カスタムショップなどが出展。出展者数は438社(前回比102.8%)、ブース総数4242小間(同101.6%)という盛大な規模となり、来場者数は各日で前回を上回り、総来場者数は33万6060人(前回33万0666人、101.6%)と過去最多となった。

四輪のカスタムカーや、各種パーツなどが主な展示内容となるが、二輪も製造するホンダ、スズキがブースを出展。二輪にも関連あるメーカーがレースマシンや各種パーツなどを展示した。

ホンダは各種四輪の市販製品をはじめ、無限とともにレースマシンなどを展示。初日にはプレスカンファレンスも開催され本田技研工業執行役員寺谷公良日本本部長があいさつし、新型シビックタイプRのアンベールも行われた。二輪では昨年ロード、モトクロス、トライアルの各世界選手権でチャンピオンを獲得したホンダだが、その各チャンピオンマシン「RC213V」「CRF450RW」「COTA4RT」を四輪のF1マシン「スクーデリアトロロッソSTR13」「アストンマーチンレッドブルレーシングRB14」とともに展示した。市販車では期間限定カラー採用の「CB1100RS」と、「レブル250〈ABS〉」が跨がれる形で展示された。

スズキブースでは四輪のハスラーやジムニーシエラといった車両のコンセプトモデルが展示。ブースにはスズキの船舶「S17」も登場。また、大型二輪車の「KATANA」とともに展示されたのが「スイフトスポーツカタナエディション」。KATANAの力強さと美しさを表現したモデルで、シルバーの車体には「刀」のステッカーや赤いアクセントが随所に採用されている。

モチュールのブースにはヨシムラの鈴鹿8耐出場マシン、スズキ「GSX-R1000R」、無限の電動マシン「神電八」が展示。高性能オイルのモチュールは内燃機関のエンジンオイルとしてだけでなく、電動マシンではモーターの冷却用オイルとして使用されているという。

工具のTONEのブースでは全日本選手権や世界耐久選手権の鈴鹿8時間、セパン8時間などに参戦した「TONE RT SYNCEDGE 4413」チームの参戦マシンBMW・S1000RRなどを展示。クラッチメーカーの小倉クラッチは同社がスポンサーを務める二輪のレーシングチームの参戦発表を行った。今年で5年目となる同チーム、今年は「OGURA CLUTCH with RIDEIN」として参戦。マシンをヤマハYZF-R1に変え、全日本選手権ロードレースに新設のST1000クラスに参戦する。

ライダーはベテランの岩崎哲郎と若手の22歳柴田義将を起用。参戦の目的にクラッチの製品開発も兼ねており、16年から実践テストを行い開発してきた二輪用のスリッパ―クラッチは、19年10月から一般販売も開始されている。四輪で培った技術と経験で二輪業界に参入してきている同社。販売されているのはカワサキ・ニンジャZX-6R(09~19)用のスリッパ―クラッチで、構成部品の変更を行うことなく、スリップトルクの変更が3段階で調整可能という特徴を持っている。ボールカムの採用による安定した作動や、耐久性の向上が図られ、勝つためのクラッチセッティングも可能となっている同製品は、12万3000円(税別)で販売されている。

ショックアブソーバーのオーリンズの日本での総発売元であるカロッツェリアジャパンもブースを出展。四輪車用各種ショックアブソーバーを実車などとともに展示したが、二輪用のフロントフォーク、リアショック、ステアリングダンパーも展示された。

画像: ホンダブースに展示の右より「RC213V」「CITA4RT」「CRF450RW」とF1マシン「スクーデリアトロロッソSTR13」

ホンダブースに展示の右より「RC213V」「CITA4RT」「CRF450RW」とF1マシン「スクーデリアトロロッソSTR13」

画像: 二輪の「KATANA」と四輪の「スイフトスポーツカタナエディション」

二輪の「KATANA」と四輪の「スイフトスポーツカタナエディション」

紙面掲載日:2020年2月7日

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