「2018年・カワサキ・モトクロスOB有志の会」(大津信代表世話人)が10月13日(土)、兵庫県明石市内のホテルで開催され、関東、九州など全国各地から100人を超える同OBたちが出席した。
画像: 出席者で記念撮影

出席者で記念撮影

この会は、カワサキ・モトクロスの車両開発、レースライダーおよび同関係者などを中心としたOBたちの集まりで今度が2回目の開催。初回はカワサキモトクロスマシン「KD」が誕生して40周年の2013年に、今回はその45周年の節目での開催になったもの。特に今回は、”米寿”(88歳)を迎えなおかくしゃくとした大槻幸雄氏(工学博士/元川崎重工業常務取締役)をはじめカワサキ・モトクロス黎明期の車輌開発に携わった人たちや、往年の活躍したライダーなども多数顔を見せた。

当日は、冒頭、百合草三佐雄氏(川崎重工業/以下KHI・OB)が「本日の集まりを御世話頂いた人たちのご苦労に感謝申し上げる。ここにご出席の皆様は、共にカワサキ・モトクロスに情熱を燃やした仲間たちで、お会いする人たちのお顔に接するごと、その時の場面や出来事が次々と想いだされ、気持ちも若返る思いである」旨のあいさつを行った。

このあと、KHI・MC&Eの太田和男カンパニープレジデントから寄せられた「カワサキ・モトクロスOB有志の会が盛大に開催されたことを心よりお祝い申し上げます。おかげさまで当社のモーターサイクル事業は堅調に推移していますが、これも皆様が築き上げてくださった礎あってのことであり、感謝を申し上げます。今後とも事業のさらなる発展のために、皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げますーー」(概要)としたメッセージを大津代表世話人が代読した。

会場ではこのあと、出席者の紹介に続いて▼大槻氏による「マシン開発の想い出」(氏はモトクロスマシンのほか、オンロードの”Z1”開発の父として知られる)▼種子島経氏(KHI・OB)による「モトクロス世界GP挑戦記」(氏はKHI退職後BMWジャパンのMC事業部長・社長を歴任)▼井上一美(KHI・OB)による「レース参戦の思い出」▼平井稔男氏(カワサキモータースジャパン/以下KMJ・OB)による「裾野を広げるチームグリーン」などの講演があった。

このほか古谷錬太郎氏(KHI・OB/米国旅行中のため欠席)から託された特別寄稿「カワサキ・モトクロスの始まりとその意義」を大津代表世話役が代読した。さらに出席者の中には、元ホンダのモトクロスチーム責任者の渡辺信義氏や日本二輪車文化協会会長・前AJ会長の吉田純一氏(カワサキモータースジャパン/以下KMJ・OB)などの顔もあった。

また、カワサキ・モトクロスファクトリーライダー(以下KRT)として活躍した往年の名選手▽立脇美樹夫氏▽福本敏夫氏▽鈴木都良夫氏▽塚本昭一氏(後にロードレースに転向して活躍)のほか、元KRT監督の安井隆志氏、元カワサキ・ロードレースファクトリーライダーの多田喜代一氏(KRT・OB)も特別参加した。さらに現在、モトクロス日本GPや全国各地区のブロック選手権レースで活躍する若いライダーたちもゲストとして招かれ紹介された。

画像: 出席した往年のライダーたち(KRTファクトリー)。右から、立脇美樹夫氏、岡部篤氏、藤秀信氏、福本敏夫氏、安井隆志氏(元KRT監督)、鈴木都良夫氏、多田喜代一氏、塚本昭一氏

出席した往年のライダーたち(KRTファクトリー)。右から、立脇美樹夫氏、岡部篤氏、藤秀信氏、福本敏夫氏、安井隆志氏(元KRT監督)、鈴木都良夫氏、多田喜代一氏、塚本昭一氏

なお、記念パーティーではKMJ・OBの渡部達也氏が乾杯の発声を行い、また最後の閉会にあたっての締めのあいさつでは、KRT・OBの岡部篤史氏が行った。このあと会場内で出席者全員の記念写真の撮影をして閉会となった。

画像: 出席者全員で乾杯。発声は渡部達也氏

出席者全員で乾杯。発声は渡部達也氏

二輪車新聞社元取締役大阪支社長 衛藤誠

This article is a sponsored article by
''.