ドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム社長は2019年を振り返り、非常にエキサイティングであったとする。度重なる台風や消費税増税の影響で多忙であったとの印象を述べる。新型車投入はもちろん、試乗体験の提供を中心としたイベント活動によりユーザー層の拡大に努めた。20年は主力となるスーパーバイクシリーズを中心に新型車の発売に一層の期待を寄せている。イベントは昨年に続き、本社が掲げる「エンターテーメント・ブランド」の方針に沿いより多くのユーザー層を対象としたイベントを検討。ディーラーでもその方針に従い来店が楽しくなるような演出や、スタッフの育成にもこれまで以上に質的な向上を図る計画だ。
※2020年1月1日付け号「各社の実績と抱負」再掲載

19年の同社は各地の台風被害や10月の増税などへの対応で、著しい変化の年であったとしている。一方で、ディアベルやスクランブラーなどの新型車の投入に合わせて各種イベントを開催、ユーザーへのバイクの楽しみや体験試乗機会を提供。販売への誘引に各地でのイベント展開が寄与したとしている。ディーラーでの試乗会が重要であるのと同時に、メーカーとして開催する体験試乗もユーザーへ強く印象を与えられる重要な取り組みと指摘する。

販売体制面では、専売店のストアと併売店のディーラーで41店体制とした。千葉市内には最新CIを導入した日本最大級のストアを開設。一方、ドゥカティジャパンは9月に都内から横浜市内へ事務所を移転。サービス分野中心に各種トレーニングが実施できるように体制強化に努める。

20年については、昨年に引き続きエンターテーメント・ブランドとしての活動を深める。新製品では新型パニガーレV2や同V4、ストリートファイターなど話題機種の発売に期待を寄せる。投入は今年前半を予定し、発表会も計画する。

昨年、開催内容を拡充したイベントでは、新たに、より多くのユーザーに対して乗るための動機づけや、楽しみ、価値を共有できる場を提供するイベントの開催を検討している。さらに夏にはイタリア本社主催のドゥカティ最大規模のイベントで、今年で10回目を迎える「ワールド・ドゥカティ・ウィーク」に、ユーザーやディーラーと共に参加を計画している。

販売体制では空白エリアとなっている仙台などでディーラーを開設したいほか、既存店の改装やストア昇進も、ディーラーの状況に合わせ徐々に進めたい考えだ。ディーラーへは定期的な会議などを通じ密にコミュニケーションをとり、活動の理解を深めてもらうことが重要としている。

さらに昨年の事務所移転により、セールス、サービス両分野のセミナーやトレーニングを行える施設を確保したことで、これまで以上に実施回数やレベルごとに内容を深め、ディーラーの質的向上にも注力する計画だ。

M・リンドストレーム社長

紙面掲載日:2020年1月1日

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