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日本自動車工業会(自工会/豊田章男会長)の二輪車特別委員会(二特/日髙祥博委員長)はこのほど、「東京都/地方都市圏 二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査」の報告書(写真・下)をまとめた。同報告書は、二輪車駐車場に関する様々なニーズをとらえるのを目的としたもので、主に東京都および地方都市部に在住する二輪車ユーザーらを対象に行ったアンケート結果をまとめている。これによると、二輪車ユーザーでは「6割以上が二輪車駐車場の個所数に不満を持っている」点や、二輪車ノンユーザーでは「二輪車駐車場の充足により5割前後が二輪車利用を検討する」点、潜在ユーザー(駐車場が充実したら二輪車の利用に関心がある二輪車ノンユーザー)ではその7割以上が「趣味/遊びで二輪車駐車場を利用したいと想定している」点が明らかになった。
画像: 二輪駐車場利用ニーズを調査/自工会二特
二輪ユーザーの6割が「箇所数に不満」

二輪ノンユーザーの約5割が、駐車場の充足で二輪利用検討

この調査の目的としては①都市部における二輪車駐車場の数について、二輪車ユーザーの満足度の把握②二輪車駐車場が十分に整備された場合、二輪車ユーザーの二輪車利用はどう変化するか、また、二輪車ノンユーザーは二輪車利用に関心を示すかを明らかにする③都市部において、どの場所に、どのような二輪車駐車場が求められているか、具体的なイメージを浮き彫りにする──を掲げた。

調査方法は、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINELリサーチ」による実施。登録モニターの中から条件に合う調査対象者を抽出(2019年7月31日~8月2日)し、アンケート調査(19年8月5日~8日)を行った。

調査対象は、大都市を擁する1都1府5県(東京都・大阪府・埼玉県・神奈川県・愛知県・福岡県)在住の満19歳以上(高校卒業後の生活者)3万人の中から▼原付(道路交通法でいう総排気量50cc以下)または自動二輪車(同51cc以上)の利用者で、過去1年以内に二輪車駐車場(有料)の利用経験がある人(二輪車ユーザー)=700人▼原付免許または自二免許を保有しているが、現在は原付、自二のいずれの車両も利用していない人(二輪車ノンユーザー)=300人──の合計1000人を抽出。

この1000人を地域別整理すると、▼東京都240人=二輪車ユーザー162人(原付一種37人/原付二種54人/軽二輪・小型二輪71人)、二輪車ノンユーザー78人▼東京都以外の「地方都市圏」合計760人=二輪車ユーザー538人(原付一種163人/原付二種146人/軽二輪・小型二輪229人)、二輪車ノンユーザー222人──が調査対象として構成。東京都と地方都市圏とに分け、傾向分析した。

調査結果の概要は次のとおり。

▼二輪車ユーザー

【二輪車駐車場の利用実態】①日常的に利用している=東京都16・7%、地方都市部21・0%②必要な機会に応じて利用している=東京都83・4%、地方都市圏79・0%③東京都、地方都市圏とも「用事」「趣味/遊び」に多く利用されている。地方都市圏では「通勤(自宅から駅まで)」にも多く利用されている。③の結果から、街なかでの「一時貸し駐車場」、駅周辺での「定期貸し駐車場」にそれぞれ高い需要があると考えられる。

【ユーザーの意識】④東京都、地方都市圏とも60%以上が二輪車駐車場の個所数に「不満」を持っている⑤駐車場の個所数に「とても不満」を持っているのは、東京都では40・7%、地方都市圏では34・4%と、東京都での不満度が高い⑥東京都、地方都市圏とも、二輪車駐車場が充実することで、ユーザーの約6割(東京都64・8%、地方都市圏58・6%)が積極的に二輪車を利用するようになる。日常の用事をこなすのが便利になり、趣味や遊びが充実すると考えている。

【二輪車駐車場が必要な場所】⑦「欲しい場所・複数回答可」の場合、東京都では「目的地のそばの道路上」56・8%、「趣味や遊びのスポット」54・3%、「自宅の最寄り駅」47・5%の順で多い⑧地方都市圏では「自宅の最寄り駅」54・6%、「目的地のそばの道路上」48・7%、「趣味や遊びのスポット」46・8%の順だった⑨「欲しい場所・1つだけ」の場合、「自宅の最寄り駅」が最も多かった(東京都21・0%、地方都市圏29・0%)。

【どんな駐車場が好まれるか】⑩東京都、地方都市圏とも「二輪車専用」が支持されている⑪便利な二輪車駐車場として、東京都では「二輪車専用コインパーキング」67・3%、「二輪車専用路上駐車場」58・6%の順で多い⑫地方都市部では「二輪車専用路上駐車場」55・8%、「二輪車専用コインパーキング」54・1%だった⑬一時利用の駐車料金「1日500円」を許容できるのは東京都59・3%、地方都市圏45・1%だった⑭「1カ月5000円」を許容できるのは東京都51・8%、地方都市圏36・0%だった⑮東京都、地方都市圏とも、二輪車駐車場から目的地までの距離が「5分(400㍍)」を超えると利用されづらくなる。

▼二輪車ノンユーザー

【二輪車ノンユーザーの関心】①二輪車ノンユーザーのうち、二輪車駐車場が充足することで二輪車の利用を検討する(潜在ユーザー)のは、東京都では44・9%②地方都市圏では52・7%。地方都市圏の割合が東京都より高いのは、要因として、公共交通網の発達の違いなどが考えられる。

【潜在ユーザーの意識】③東京都、地方都市圏とも、潜在ユーザーの70%以上が「趣味/遊び」で二輪車駐車場を利用したいと考えている④東京都、地方都市圏とも、潜在ユーザーの40%以上が「通勤」で二輪車駐車場を利用したいと考えている。

【二輪車駐車場が必要な場所】⑤東京都、地方都市圏とも、潜在ユーザーが欲しいと思う駐車場の場所で多かったのは「自宅の最寄り駅」(東京都48・6%、地方都市圏46・2%)となっている⑥東京都、地方都市圏とも、欲しいと思う駐車場の場所に「自宅またはその周辺」を挙げたユーザーも少なくない(東京都42・9%、地方都市圏35・9%)。⑥の結果から、外出先での駐車場のみならず、車庫(保管場所)としての二輪車駐車場の確保も課題であると考えられる。

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