コロナ対策を引き続き徹底
Gミーティングは、グッドライダー宣言者のための初心者向け体験型実技講習として毎年行われているもの。二輪車利用者自身の安全運転技量を把握してもらうとともに、混合交通の中での交通ルール・マナーと安全運転基礎知識の習得、安全運転技術の向上を図ることによって二輪車交通事故を抑止しようと、日本二普協が重点事業の一つに位置付けている。14年度からは47都道府県実施化が実現している。
各会場では主に地元の都道府県二普協が主催し地元の警察や交通安全協会、二普協会員販売店などの協力を得て行うものが多いが、都道府県二普協と警察が共催したり、地元の交通安全協会が主催するものに都道府県二普協が協力して行うものもある。
講習は大きく分けて実技講習と安全講話で構成。日本二普協の統一カリキュラムのもと行われる。指導は全日本交通安全協会二輪車安全運転推進委員会の認定資格を持つ二輪車安全運転特別指導員等が中心となり進行、丁寧なアドバイスが好評だ。
各都道府県とも警察との連携が図られていることもあり、白バイ隊員なども加わるケースが多い。会場は主に各警察本部の運転免許試験場内や民間自動車教習所内の教習コースで、使用車はユーザー持ち込みとなる。
昨年度は、年度前期が新型コロナ感染拡大などの状況を鑑みてほとんどの会場が中止を余儀なくされたものの、年度後期については新型コロナ対策徹底の上で行われ、その結果合計33回開催された(当初計画109回)。
「レディースDAY」継続、「39歳以下優先DAY」新設
21年度は、4月10日(土)の2会場(茨城、愛知)を皮切りに、12月12日(日)の東京会場まで全112回・受講定員合計3075人を計画。このうちレディースDAYを全10回(宮城・東京・埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・愛媛各1回、兵庫2回)、そして新設の39歳以下優先DAYを全3回(埼玉・神奈川・千葉各1回)予定。
レディースDAYは、女性指導員や女性白バイ隊員らが中心となって行われるところが多い。Gミーティング受講者は男性の割合が依然多いが、レディース開催は女性限定のため、男性に気兼ねなく受講でき、女性白バイ隊員と一緒に走れることや、女性指導員および女性白バイ隊員との座談会を行う会場もあることから、毎年人気が高く、開催回数を増やしてほしいという声も聞かれる。
39歳以下優先DAY新設の大きな理由としては、昨年20年中の自動二輪車(道路交通法でいう総排気量51cc以上)乗車中死者数が、40歳以上についてはほぼ前年同期比をみている一方で、20~39歳までの死者数が大幅増を示したことを挙げる。この年齢層に力を入れていくことで、より効率的、効果的に二輪車事故抑止を図る。
二輪免許取得後間もないライダーには、自動車教習所で学んだこと以外の細かな部分の習得、ベテランライダーにとっても、我流で間違った解釈のまま日頃運転していないかを再チェックする場として好評だ。
開催にあたっては、検温やマスク着用、アルコール消毒、人数制限など新型コロナ対策を徹底する方針。