バイクライダー待望のツーリングシーズンがやってきましたね。顧客向けのイベントツーリングを企画するにあたり、ショップスタッフがルートを試走して時間や距離に無理がないか周到に事前準備することもよくある事例。排気量の大小のほかロード系やオフロード系、さらに運転スキルや年齢、体力まで加味してツーリングコースを設定するが、参加者が多いケースなら昼食の予約も必要だし、グループ分けもマストになる。

参加数が多いほど平均速度がどんどん低くなり、時間が押しやすいが、雨も視野に入れておきたい。雨なら予定地をショートカットして、まったりできる場所に寄るか、早めの帰宅や早めの宿到着が賢明。

ツーリング形態はまさに多種多様だが、もっとも大切なことは「安全安心そして楽しい!」。仲間のスピードについていけず、カーブではうまく曲がれず、駐車時にモタモタしてストレスを感じる参加者がいる。だがショップとしてはそのフォローこそが腕の見せ所。参加者全員に対して安全安心最優先と、速く走れないライダーがいるのでよろしく、というあいさつをしておくとスマートだ。

スタッフが数名いるなら、ビビっているお客様につきっきりでフォローする。しかもそのフォローが他のお客様の見本になるようなスキルになれば最高。たとえば、取り回しひとつでも、やり方や精度はいろいろ。「こうすればこれから上手になる人の参考になるよね」と、上手く乗れる人へ教え方のコツを添えると素敵な雰囲気になるのではないだろうか。

ショップによってはバイクが2台から数台積めるクルマやトラックを用意して、疲れたら車に乗せてもよい、というツーリングをされている。「バイク=ストイック」という図式になりがちだが、どうしても自力で走り切らなければならない!という考えが正しいとは限らない。逆にこんな逃げ道を作ってあげれば「参加者の心配=ストレス」が大きく減る。これが正義ではないか。

人によってスキルや体力の違いは当たり前。お客様が一人前のライダーとしてスクスクと成長していく大前提は、頑張らないでも続けられるツーリングということだ。 いつまでも安全に乗り続けるためにツーリングは敷居が低くて、上手い下手に関係なく楽しいことが大事。そこを徹底すればきっと今以上に、あなたのお店のファンは増えていくと思う。

プロフィール

柏秀樹(かしわ・ひでき) 
1954年山口県生まれ。大学院生時に作家の片岡義男と、バイクサウンドをテーマにしたLPを製作。卒業後フリーランスのモータージャーナリストに。各種海外ラリー参戦も含めた経験を活かし、現在「KRS・柏秀樹ライディングスクール」を運営。全国各地で初心者やリターンライダー、二輪車販売店社長・社員の意識・運転技術改善に役立つノウハウ伝授や情報交換をしている。ベストセラーになったライディングDVD他著書多数。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.