国内外の多彩なブランドを取り扱うオートバイパーツ総合メーカーのアクティブ(本社愛知県日進市)は、1989年の創業から30年以上を経て、ますます研鑽され、輝きを増している。自社ブランドパーツはストリートユースに止まらず、二輪車レースの最高峰モトGPをはじめ、国内外のレースチームにも採用。さらに海外メーカーとの信頼関係により、世界中から高品質な製品を正規代理店として輸入販売している。アクティブでは創業以来、三代にわたるリーダーが同社を牽引。社名同様に、能動的かつ積極的な姿勢で市場活性化に寄与。なにより発想豊かなモノ創りは多くのバイクファンを魅了し、「感動」を与え続けている。
画像: アクティブ代表取締役社長・上田和由氏 2019年10月、同社3代目となる経営トップに就任した

アクティブ代表取締役社長・上田和由氏 2019年10月、同社3代目となる経営トップに就任した

愛知から世界へ躍進

創業者で初代社長(現会長)の上田敏幸氏(社長任期1989~2011年)は、隆盛時の二輪車業界において、奮迅のフロンティア精神でアフター事業を築き確立。創業地の愛知から世界に、さらには世界から日本へと数あるブランドを広く発信し事業発展に導いた。

画像: アクティブ創業当時の社屋

アクティブ創業当時の社屋

二代目となる前社長は、同社関連会社アクティブベトナムファクトリーの現社長、西山徹也氏(社長任期2011~2019年)が務めた。活況期から熟成期へと変遷する二輪車業界で、先代からの躍進路線を礎に、確かな技術力によるモノ創りと多彩なブランドを打ち出し、モータースポーツ(レース支援等)や自社主催イベントにも注力するなどしてバイクの楽しさや面白さを改めて深耕。全国でアクティブファンを一層拡充させ、企業進展に貢献した。

そして2019年10月に就任した現社長の上田和由氏(41歳)は、アクティブの若きリーダーとして、新たな企業ビジョンや経営理念を掲げて舵を取り、同社のモノ創り企業として100年の発展継続と市場活性化を目指し、現在奮闘中である。

100年発展継続目指す企業に

アクティブ三代目となる社長に就任以降、上田和由氏の大きな取り組みの一つに企業改革がある。 事業拡大に余念のない企業であっても、創業から経年し年月を重ねたことなどにより、受動的な業務全般のルーティン化など、企業発展の妨げにもなり得るマイナス要因が気づかぬうちに表れることは珍しくない。創業から30年以上が経ったアクティブも例外ではなかったとし、社風の一新や労務改善など社内変革を求める社員の要望も聞き受けながら、同社を未来と活力ある企業に向かわせるために企業改革策からスタートさせた。

画像: 社内や応接室などに掲げられている社是 社員相互が共感するモットーや企業指針は士気高揚の源に

社内や応接室などに掲げられている社是 社員相互が共感するモットーや企業指針は士気高揚の源に

まずは企業活動の指針となる経営理念を再考

以前掲げていた社是を一部改訂しながらも全面継承し、改めて社内で公表。現在から次世代にわたるアクティブの企業姿勢を強く明示した。

再度打ち出した経営理念の主題は「人、技、夢、創造」(じん、ぎ、ゆめ、そうぞう)。    『何事も人との関りから始まり、技を持ってして夢を創り上げる』を意味するという。

主題に続き、次の5項目も再吟味し掲げた。
①広い視野による責任ある物づくりで社会貢献
②顧客満足度を第一とした思考・行動
③社員や社員の家族が夢や目標、誇りを持って働ける職場づくり
④世代を超えて継承されるコト、モノの生産の継続
⑤永遠にアクティブであり続けること

これを受けて『アクティブのスタッフが持つ力を最大限に活かし、100年間継続・発展し、世界中から必要とされる企業になる』旨の意気込みも合わせて表明した。

さらに上田社長は、社是に加えて、社員や経営幹部の心を揺さぶるアクティブの宣誓書とも言える新たなメッセージも企業指針に盛り込んでいる。

モノ創りの原動力は『ワクワク』感に
上田社長が提言する、アクティブの宣誓書

“私たちは何をしてもいい。大切なのはワクワクしているかどうか。
頑張るのではなく『夢中』になります。
誰かの作った道は歩みません。私たちで道を作るほうが楽しいから”

メッセージの中にある「ワクワク」は世間一般でよく知られるオノマトペ(擬音・擬態語)だが、嬉しいことや楽しいことが起きると期待して興奮し、心を躍らせ、心が落ち着かないさまを表現するという語意であり、その言葉にマイナスイメージや受け身の印象は微塵も感じさせない。

社長就任以降、和由氏が発し続けている魔法の言葉「ワクワク」は、経営幹部や社員・スタッフの間で次第に浸透。「ワクワク」を原動力に様々な体現を通じ生み出される魅力ある製品や、より良いサービスの提供は同社の大きな特長でストロングポイントとなっている。

画像: 社員のワクワクするモノ創りが、アクティブならではの魅力的で特色ある製品に繋がっている(写真は同社取り扱いブランドによる2021年カスタマイズショーモデル/車両Ninja ZX-25R)

社員のワクワクするモノ創りが、アクティブならではの魅力的で特色ある製品に繋がっている(写真は同社取り扱いブランドによる2021年カスタマイズショーモデル/車両Ninja ZX-25R)

現場力で企業進展を

上田社長が吹き込んだ新風はこれだけではない。経営指針明示による企業価値観への気づきやモノ創りへの再認識はもとより、経営陣や社員・スタッフの人事、各セクションによる組織体制の確立、業務洗練化にも及ぶ。 

社内組織体制を、開発から販売推進、商品管理、企画広報、総務まで精鋭の各部署で構成し再構築。特に各部門での業務体制と社内プレゼンスの明確化がより一層図られている。このうち同社モノ創り部門の中枢を担う開発部では主力ブランドの分担化も鑑み、開発1課~3課を新たに配置するなど、より特化した部署改革を推進させた。

1課は同社オリジナルブランドのアクティブ(アクセサリーから車体パーツなど各種製品)。2課は同社製ホイール・ブレーキパーツブランドのゲイルスピード。3課はオランダのハイパープロ社のサスペンションとした。その他部署でも業務環境は整備・改善され、セクショナリズムを排した風通しの良い組織体制の下、全社一丸となり『お客様を第一に考えたものづくりの実現』に向け日々邁進している。

このように前向きな組織再編が図られた中、先行き不透明なコロナ禍での各種業務遂行について上田社長は「各部署や持ち場担当による迅速で柔軟な現場判断は欠かせない。現場が臨機応変に即断即決できる態勢には、部署問わず現場トップの職務権限が必要になる」と指摘。それには上司からの権限委譲が非常に重要であることも強調し、上田社長自らが経営幹部に実践することで、ビルドアップ型の組織体制が築け、全社で忌憚のない意見が交わされるコミュニケーション旺盛な社風作りにも繋がっている。

画像: アクティブでは独自ブランドから二輪車に関わる国内外有数のメーカーなどまで高品質なプロダクトを幅広く取り扱っている

アクティブでは独自ブランドから二輪車に関わる国内外有数のメーカーなどまで高品質なプロダクトを幅広く取り扱っている

社の強みを商機に

アクティブが現在取り扱うブランドは約30にのぼるが、その中でも上田社長が社員時代から精力的に取り組み、日本国内で同社主力ブランドとして成長した一つがサスペンションのハイパープロだ。上田氏自身がハイパープロ社(オランダ)での勤務経験もあり、深い交友で絆を築いている。

2014年には同ブランドのためのサスペンション事業部を社内に新設。現在は開発部開発3課において、ハイパープロ社提携のもと、同社で多数のモディファイ用パーツを管理し、専任スタッフが独自の減衰幅やレートを決定、テストを重ねることでユーザーの最適な乗り心地を追及している。

また、「ジャパンスペック」としてモデル別仕様のセッティングのほか、フルシチュエーション対応可能なフロントフォークとリアショックユニットなども開発している。

画像: ハイパープロ製品

ハイパープロ製品

近年では、ハイパープロブランドを取り扱い、ユーザーに製品メリットや特性などを説明し、満足度の高いサービスが提供可能なサービスディーラー制度を設けて全国で展開。現在24店の特約ディーラーが加盟し、うち9店はスペシャルショップとして、設定のない車種への装着相談やユーザー要望のモディファイまでの対応を図っている。加盟する多くのサービスディーラーがユーザーとの強い結びつきにより、オーダーから提案型のセッティング・販売まで、多彩な商機を見出し、自店ビジネスの拡大へ大いに役立てられている。

多彩なブランド展開で、カスタムの魅力や楽しさを提案

【アクティブ】1989年に創業。足周りからハンドル関連、車体パーツ、電装品などまで幅広いオリジナル製品を展開【エーシーパフォーマンスライン】アクティブのオリジナルブレーキホースブランド【ゲイルスピード】アクティブ独自のホイール&ブレーキパーツブランド【グライド】ハーレー用カスタムパーツのオリジナルブランド。スポーツスターやダイナ用のアルミ鍛造ホイールを揃える【ネクスレイ】高度な特殊技術により製造するドライカーボン製品をリリース【アブソリュート】二輪車用HIDヘッドライトシステムの先駆者的メーカー。耐久レースや国際ラリーで高い信頼と実績を持つ【ハイパープロ】オランダ発のサスペンションブランド。独自コンセプトで開発された製品は世界各国のライダーから支持を集める【ベル】50年以上の歴史を誇る世界的なヘルメットブランド【ディーエヌエー】ギリシャのエアフィルターメーカー。集塵効果を維持しつつ高いエアフローを持つオイル式コットンフィルターを開発した【ゼログラビティ】アメリカ西海岸で生まれたスクリーンブランド。歪みのないクリアな視界と整流効果の高い高品質な製品を製造【アールズ】30年の歴史と信頼を持つアメリカのオイルラインブランド【グッドリッジ】1969年創業のイギリス発のブレーキラインブランド【アクラボヴィッチ】内外のワークスが認めた世界的なマフラーブランド。1本のマフラー制作に幾度とないベンチテストを行って高性能プロダクトが生み出される【モトマスター】オランダ発のブレーキパーツメーカー。独特な形状のディスクと自社開発のキャリパーで効果的なブレーキシステムを実現する【ミクニ】キャブレターのプロフェッショナルメーカー【キュースターズ】GPS機能を搭載したラップタイマーをリリースする【エスタブリューモテック】ドイツに本社を置くツーリングギアメーカー。タフな仕様と洗練されたデザインが製品特長としている。

アクティブ、今後の展望は――

上田社長は、今後について「モノ創りメーカーのアクティブと、関連会社の部品用品販売・サービス最前線に立つしゃぼん玉がタッグを組み、それぞれのメリット活かした柔軟な体制や対応ができれば、両社一体での斬新なブランド展開や事業部署の配置・役割利点など、よりワイドな視点での事業発展も可能では」との考えを示すなどし、各事業部の役割の細分化に取り組む方針だ。        

部品・用品店のしゃぼん玉をホールディング傘下にして各部署、関係会社、販売店の強みやメリットなども活かし、お客様はもちろん、従業員本人たちがワクワクできる新たな展開を仕掛けていきたいという。100年発展企業に向けた今後のさらなる取り組みや施策に注目や期待が寄せられる。

画像: 愛知県日進市藤塚にあるアクティブ現本社屋(関連会社のオートバイ用品専門店・しゃぼん玉本店も同居する)

愛知県日進市藤塚にあるアクティブ現本社屋(関連会社のオートバイ用品専門店・しゃぼん玉本店も同居する)

▢アクティブ企業概要
本社=愛知県日進市藤塚▽開発部開発2課(ゲイルスピード)=同市浅田平子▽横浜オフィス=横浜市都筑区▽従業員74人(役員含む)▽関連会社=しゃぼん玉(本店、一宮店)▽アクティブベトナムファクトリー(製造)▽取引先=国内800社/海外30社。

▢上田和由(うえだかずよし)氏経歴
1998年アクティブ入社▽99年オランダのハイパープロ社入社▽04年アクティブ再入社(国内販売営業)▽11年海外販売課(欧米・アジア販路展開等)▽14年代表取締役部長に昇格▽19年10月代表取締役社長。愛知県出身。41歳。

なお同社は、ユーチューブ配信による『アクティブ カスタムTV』を始動した。毎月2回の更新予定で、カスタマイズの楽しさや奥深さなど、役立つ情報も交えて同社社員が伝えている。

画像: アクティブ、今後の展望は――

アクティブに関する各種情報はホームページへ 
http://www.acv.co.jp

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