新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府からのイベント自粛要請などにより、恒例の大阪モーターサイクルショーは一昨年の第36回から2年連続で開催中止となったが、来年は大阪でも東京と同様に、リアルイベントを通じた二輪車業界の活性化のため、ウィズコロナ時代にふさわしい同ショーを企画し開催が目指されている。これに伴い今月より公式ホームページの開設や出展者募集など、主催する日本二輪車普及安全協会近畿ブロックや運営事務局などが中心となり開催に向け準備を進めている。
入場は時間制入れ替え、来場者数の上限3万4000人に
来春で第38回目を数える「大阪モーターサイクルショー2022」(運営委員長=日本二普協大阪府二輪車普及安全協会・安部徳美会長)は22年3月19日(土)~21日(月/祝)の3日間、大阪市住之江区南港北のインテックス大阪1・2号館を会場に、ウィズコロナ時代におけるバイクイベントとして、政府や大阪府、会場のインテックス大阪などのガイドライン遵守はもちろん、十分な感染防止対策を図った上で開催し、広くオートバイファンに向けて多彩な最新情報を精力的に発信する。
主なプログラムは▽出展・出品ゾーン▽カスタムワールド▽屋外イベント(体感試乗会)を予定。次に挙げる主な点が従来回から変更されている。
▼政府指導のイベント開催制限を順守のため、館内への入場方法は時間制の入れ替え方式で実施▼入場者数管理のため、入場券は同ショーホームページ購入サイトのみで発売し、希望日時を選び購入(クレジットカード決済)。大人券(税込1700円)のみでペア券はなし。高校生以下と障がい者は無料。非接触と、例年よりスムーズな入場を行うため入場券は電子チケットとする。期間中の上限来場者数は3万4000人(10月1日現在)を予定している。
また、出展者に向けて▼出展スペースの申込小間数に応じた前売券の購入は不要とする▼三密が予想される「ライダーズ・マーケット」の出展募集はないが、出展・出品ブースでのパーツ&アクセサリーなど物品販売(車両新車/中古車、食品除く)は例年どおり可能▼会場内の密を防ぎ、十分なソーシャルディスタンス確保のため、出展予定数に達した時点で出展申込は締め切られる。
会場の感染防止策を図り、安全な開催へ
ショー会場となるインテックス大阪(1~6号館)では9月末、6号館に災害級の感染爆発により医療・療養体制のひっ迫状況に備えた大阪コロナ大規模医療・療養センターが設置されたが、6号館棟の完全隔離対策で、他の1~5号館での各種展示会等の利用は可能との見解が府より示されている。
なお、緊急事態宣言の発出をはじめ、政府や大阪府、会場からイベント自粛などの要請の際は、開催中止する場合があるとしている。また、正常な展示会運営が困難と予測される場合についても、準備途中での開催中止を判断するとし、会期前に中止となった場合には出展料が全額返金されるという。