モータリスト(東京都大田区)が新たに2ブランドを日本市場に導入する。オーストリアに本社を置くKSRグループが手掛ける「モートロン」と「マラグーティ」だ。

年間6万台以上を販売するKSRグループ(以下KSR)は、かねてランブレッタなどのブランドを復活させてきた有力ディストリビューター。モートロン、マラグーティについてはKSRがメーカーとして企画・デザインし、生産を外注したODM(オリジナル・デザイン・マニュファクチャリング)で展開している。同ブランドの素性はいかなるものか。そして日本市場でどう育てるか。モータリスト代表・野口英康氏に聞いた。

モートロン

画像: インホイールモーターを採用したキューベルティーノ(税込価格=39万6000円)

インホイールモーターを採用したキューベルティーノ(税込価格=39万6000円)

KSRが完全オリジナルブランドとして送り出すモートロン。生産は中国企業に委託し、品質管理をKSRアジア法人のスタッフが行っている。

「細部の造りなどご覧いただければ、品質の良さは理解していただけると思う。東京モーターサイクル(MC)ショー会場で、ぜひご覧いただきたい」

野口代表らが自信をもって出品するのは2台。リアホイールにモーターを内蔵したコミューター『キューベルティーノ』と、バッテリーおよびモーターを低い位置に搭載したロードスポーツ『ビジョン』だ。いずれも125ccクラスとなる。モートロンそのものはEVに特化したブランドではないが、日本市場ではEVブランドとして打ち出す方針だ。

「我々はすでにランブレッタやSYMも取り扱っているので、住み分ける意味でもモートロンについてはEVブランドとして育てたい。EVといえば実用的なコミューターがイメージされるかもしれないが、我々モータリストが皆さまに提案するのは『遊べるEV』。キューベルティーノならお洒落に出かけるアイテムとして活躍できる。ビジョンについては私自身、モーターサイクルショーでの展示を終えたら早く乗り味を試したいほどスポーティな1台に仕上がっている」

画像: スポーツモデルのビジョン(税込価格=44万円)

スポーツモデルのビジョン(税込価格=44万円)

画像: ビジョンでは重量のあるバッテリーを車体下部に配置

ビジョンでは重量のあるバッテリーを車体下部に配置

デリバリー開始は5月を予定。3年ほどかけてそれぞれ数百台程度に販売を伸ばしていければ、という。アフターサービス面はどうだろうか。

「ランブレッタなど我々が取り扱っている他ブランドと同様、新車購入時には1年間保証を付ける。パーツも国内在庫を原則とし、手元にあるものは即時発送する。日本で最も部品在庫を用意しているインポーターでありたいと我々は考えている」

▽税込価格=キューベルティーノ39万6000円/ビジョン44万円

マラグーティ

1930年から2010年代に至るまで、イタリアのボローニアで生産活動を展開したとされる。創業者アントニーノ・マラグーティ氏に始まり、3代目のアントニーノまで、ファミリービジネスを貫いてきたメーカーだ。

「マラグーティ・ファミリーは健在だが、ここ数年は車体を生産しておらずパーツ供給のみだったと聞く。そのブランドをKSRが引き継いだ。新生マラグーティでデザインを手掛けるのは、オーストリアのクレイグ・デント氏。以前KTMの125 DUKEなどを手掛けた経験を持ち、現在は自らのデザイン会社で活動している。私もよく知る人物だ」

画像: 新生マラグーティブランドで導入するMission125/200(税込価格=46万2000円/49万5000円)

新生マラグーティブランドで導入するMission125/200(税込価格=46万2000円/49万5000円)

新生マラグーティの日本上陸第1弾となるのは『Mission125/200』。すでにKSRのウェブサイトでは動画や写真が公開中で、現車は東京MCショーで世界初公開となる。

https://malaguti.bike/model-type/city/

デリバリー開始時期、アフターサービス体制はモートロンと同様。続く『DRAKON125』など充実したラインアップの展開により、年間数百台程度販売できる、存在感あるブランドに育てたいと野口氏は言う。

▽税込価格=46万2000円(125)/49万5000円(200)

なおモートロン、マラグーティともに新規取り扱いの問い合わせ・申し込みは、東京MCショー会期中から受け付ける。

モータリスト合同会社 TEL03-3731-2388
https://motorists.jp

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