2月23日、全日本ロードレース選手権に参戦中の「日本郵便 Honda Dream(ホンダドリーム)TP」チームを率いる、ティー・プロ・イノベーション(埼玉県さいたま市・手島雄介代表)の2022体制発表会が開催された。

会場となったリバークレイン横浜事業所は、同社がチームに協賛していることで提供。また、同日は天皇誕生日の祝日だが、日本郵便の前身である郵政省が制定した、郵便物の利用促進を目的に毎月23日を「ふみの日」とした記念日でもあり、例年同日にチームの体制発表会が行われている。

今季は全日本ロードレース選手権でST1000とST600、そしてJ-GP3クラスと、初めて3クラスで参戦することを発表。手島監督を含め選手やメカニックほかチーム関係者が集合し、YouTubeによるライブ配信も行われた。

ST1000には昨季、チームを離れていた高橋裕紀選手が合流、ST600には引き続き小山知良選手、J-GP3には新加入の岡崎静夏選手が参戦。チームも同クラスに初参戦となる。

画像: ライダー3人が各クラスへ参戦することを発表。一番右から手島監督、小山選手、高橋選手、岡崎選手、小山選手のメカニックを勤める渋田晨央(ときお)氏

ライダー3人が各クラスへ参戦することを発表。一番右から手島監督、小山選手、高橋選手、岡崎選手、小山選手のメカニックを勤める渋田晨央(ときお)氏

手島監督は「昨年は郵政創業150周年という記念の年だったが、残念ながらタイトルは獲れなかった。今季はチャンピオン奪還を目標に高橋選手がフル参戦、小山選手と共に2階級制覇を目指す。そして岡崎選手を迎え入れ3クラスで戦っていく」と宣言。

続いて各選手が今季への意気込みを表明。小山選手は「昨年は3勝を挙げ、クラス最多勝を得ることが出来たが、同時に浮き沈みのあるシーズンでもあった。トライアルバイクを使ったトレーニングを行い、精密な走りが出来るように訓練してきた。4月には成長した姿を見せたい」とした。

高橋選手は「昨季は世界選手権に出場したため、全日本には2戦のみ出場。開幕戦こそ優勝したが2戦目では2位、以降はレースに出場できずに迷惑をかけてしまった。今季は全戦全勝を目指し、応援する皆さんの前でチャンピオン奪還を目指したい」と述べた。

岡崎選手は「11年よりJ-GP3に参戦していますが、私がレースで追い求めているのは〝速さよりも上手さ〟上手さは事故ゼロにも繋がる。また、全日本ロードレース選手権は男女のクラス分けがないのも魅力で、本当の日本一を目指すことが出来る。レースで結果を残すことで子どもたちに夢を追うことの大変さ、それ以上に楽しさや素晴らしさがあることを伝えていきたい」と戦う熱意を語った。

発表会ではチームのレース活動以外も紹介。交通安全啓発活動をはじめ幅広い活動を行っていることも報告。活動についてティー・プロ・イノベーションの企画室室長であり、NPO法人「こども二輪塾」理事長の矢島文夫氏からは動画を用いた報告も発表。サーキットでは「ぽすくまの親子バイク教室」を開催し、二輪車に楽しく乗っていただく体験型イベントを開催。各会場に足を運んでいただきご参加いただきたいと述べた。

画像: 後方のモニターで親子バイク教室の説明を交えながら活動報告する矢島氏

後方のモニターで親子バイク教室の説明を交えながら活動報告する矢島氏

発表の後には、オンラインでチャットを介したファンや視聴者からの質問を受付。質問では『手島監督に直して欲しいこと』が取り挙げられた。小山選手からは「我々が転倒するたびに手島監督の髪の毛がどんどん抜けていってしまうので、増毛をして欲しい。でも、それは冗談で今季は3選手が協力して(髪の毛に)負担をかけないように頑張っていきたい」と、笑いを誘った。

画像: 頭髪を小山選手にイジられる手島監督

頭髪を小山選手にイジられる手島監督

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