「2022 FIM世界耐久選手権第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会」(主催=日本モーターサイクルスポーツ協会、ホンダモビリティランド㈱鈴鹿サーキット)が、8月4日から7日までの4日間、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。前回大会優勝のカワサキレーシングチーム、捲土重来を期すホンダワークスチームのHRCが本命視される中、世界耐久選手権レギュラーチームのヨシムラSERTモチュール、TSRホンダフランス、YARTヤマハ、BMWモトラッドらの戦いは、8時間を終わって「チームHRC」の長島哲太/高橋巧/イケル・レクオーナ組が2位以下をすべて周回遅れにする圧勝で完全勝利。2位にカワサキレーシングチーム、3位に入ったヨシムラSERTがシリーズポイントリードを拡大し、世界耐久選手権・最終戦「ボルドール24時間耐久」へ挑むことになった。観客数(4日間合計)=4万4000人(写真=南孝幸、本紙/文=中村浩史)
※8月19日17時にFIM EWCより正式に順位が確定。暫定の上位10位はそのまま正式順位となった。

ホンダワークスチーム完全勝利

画像: 優勝トロフィーを掲げるチームHRC

優勝トロフィーを掲げるチームHRC

本大会は前大会優勝の#10カワサキレーシングチーム鈴鹿8H(KRT)が連覇を狙い、それを阻止すべくホンダも3年ぶりに国内で活動する#33チームHRCを再結成するなど、4メーカーがワークス、セミワークスチームを投入する戦いとなった。

決勝レースは、やはりワークス&セミワークス5チームがトップ争いを繰り広げ、開始2周目の転倒により早々にセーフティカーが介入したものの、序盤からHRCが主導権を握る展開。KRT、#7YARTヤマハ、#1ヨシムラSERT、#5TSRホンダフランスもトップを走るHRCを追うが、序盤からHRCが後続を引き離していく。

開始2時間半目には、転倒車が炎上したことで再びセーフティカーが介入し、このセーフティカーがHRCの後方、KRTの前に入ったことで、30秒ほどだった1位と2位の差が1分15秒ほどに広がってしまう。

結局この差が最後まで縮まることはなく、さらにレース中のベストラップを記録したHRCの長島哲太の快走もあって、HRCが2位以下すべてを周回遅れとしてフィニッシュ。2位にはジョナサン・レイの転倒があったKRT、3位は7時間経過頃にYARTヤマハが転倒したことで、4番手を走っていたヨシムラSERTが浮上して表彰台に登壇。世界耐久選手権のシリーズポイントでも首位をキープして、最終戦ボルドール24時間耐久へ向かうことになった。

今大会のHRC優勝で、ホンダ勢のポールポジション獲得は2009年以来13年ぶり21回目、鈴鹿8耐優勝は14年以来8年ぶり28回目。カワサキ勢は16年の第39回大会から、5大会連続の表彰台登壇。

併催のSSTクラスは、#64カワサキプラザレーシングチームが初出場で初優勝、2位に#806NCXXレーシング、3位に#85TONE RTシンクエッジ4413BMWが入賞。今大会を最後に現役ライダーを引退すると発表していた青木宣篤の所属する#52テラモト@JトリップレーシングはSSTクラス4位に終わった。

※本紙『2022鈴鹿8耐 第43回大会特集号』より抜粋 

画像: 8年ぶりにホンダに鈴鹿8耐優勝をもたらしたチームHRC。長島哲太選手は喜びのウイニングランを行った

8年ぶりにホンダに鈴鹿8耐優勝をもたらしたチームHRC。長島哲太選手は喜びのウイニングランを行った

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