業界人/Interview インタビュー

2019-05-17

初心者の目線で店を明るく

営業 小山知子さん

近年、二輪車販売店で働く女性が増加し、より入店しやすい雰囲気づくりに貢献している。ホンダの二輪販売チャネル「ホンダドリーム」も同様の傾向があり、2009年には全体の約10%だった女性従業員は、19年現在は約17%に増えているという。バイク業界で活躍する女性にスポットを当てる本企画。今回は、ホンダドリーム八王子(㈱バイト、納谷宏康社長)で働く小山知子さんに話を聞いた。

同店は、ホンダの販売網再編に合わせ、18年4月にホンダドリームとしてリニューアルオープン。そのときに入社したのが、同店の顧客で、二輪車業界で働きたいと考えていた小山さんだ。

バイクには通学用途で親しみ、どちらかというとバイク初心者の立場だという小山さん。「大学時代、周りにライダーがいないこともあって、バイクに乗ることは割と内緒にしていました。学校に着いたら服を着替えて、髪も整えて。400ccのバイクで通学しているなんて皆知らなかったと思います」と、ファッションに敏感な若者らしい一面をみせる。また、経験豊富な他の従業員に比べると、バイクの専門的な知識はまだまだ足りていないと、日々自己研鑽に励んでいる。

そんな小山さんが店で心がけているのは、分からないことは素直に聞くこと。「聞いたら、スタッフみんながしっかりと教えてくれます。困っている時に見過ごさない頼もしい仲間です」と小山さん。

こうした小山さんのスタンスは接客の際も変わらないようで、「お客様との会話のなかで、不明な点があってもそのままにせず、質問にお答えしています。疑問を深掘りすることでより良いお客様対応ができるよう、心掛けています」と、積極的に質問をして知識を深めているようだ。

同店の納谷社長は、この点について、「バイクが好きという想いをお客様と共有しながら対応していく中で、彼女の素直さが、お客様との会話を楽しく弾ませているようです。彼女が来てから、店の雰囲気がさらに明るくなりました」と、円滑なコミュニケーションにつながっていることを実感している。

一方で、初心者に対しては、納車の際に「新品のタイヤのうちは走行に十分気をつけてください」と送り出したり、足つきや運転に不安を感じている人に、自らの経験を交えながらアドバイスをすることで、お客様の不安を少しでも取り除けるような対応を心掛けているという。

現在、小山さんが特に力を入れているのは、洋用品の提案だ。ウェアに関しては、展示会にも積極的に出向き、店舗に並べる商品を自身でセレクトしている。「男性は迷彩柄が好きだなとかトレンドも入れつつ、お客様の視点で選ぶようにしています」と、感性を活かした商品選びをしている。

今後については、誰からも頼りにしてもらえるようなセールススタッフを目指しながら、女性の視点ならではのツーリングやイベントの企画を考えたいという。より多くのお客様にバイクの魅力を伝えていこうとする彼女の夢は尽きることがない。

◆ホンダドリーム八王子▽所在地=東京都八王子市堀之内2-10-9▽℡042・676・0335▽営業時間=10時~19時▽定休日=毎週水曜日・第3木曜日


ホンダドリーム八王子の営業・小山知子さん。特に力を入れているのは洋用品の提案だという


「ホンダドリーム八王子」店舗外観

紙面掲載日:2019年5月17日