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2019-11-08

危機管理産業展 トリシティ災害救援仕様など

災害や犯罪などのあらゆるリスクに対処する機器やサービスを展示する国内唯一の危機管理総合トレードショーである「危機管理産業展(RISCONTOKYO)2019」が、10月2日~4日、東京都江東区の東京ビッグサイト・青海展示場で開催された。

ヤマハモーターエンジニアリングは、「トリシティ災害救援活動コンセプトモデル」を展示。フロント二輪のLMW(リーニングマルチホイール)モデルのトリシティに大型キャリア、シート下に補助電源/バッテリー、サイレン/スピーカーなどを装備し、防災専用に開発したコンセプトモデルとなる。既に販売されているスノータイヤ、ハイスクリーン/ナックルバイザーなども採用されており、大型キャリアは最大積載量20㎏以上で使用目的により荷台部分の載せ替えができ、簡単に取り外しができるエマージェンシーシートにより2人乗りも可能となる。サイレン/スピーカー、補助電源/バッテリーなど災害に役立つ装備に加え、照射エリアを広げるコーナリングランプがフロント2輪の間に採用されている。

同社はすでにセロー250をベースとした災害救援活動二輪車を発売しており、今回、ブースにも出展。災害時の情報集などの初動の活動において二輪の機動性を活かした製品として地方自治体などに納入されているという。トリシティをベースとする車両の場合、セローベース車と比べ、LMWの特性やオートマチック車であることから二輪運転の技量がセローベース車よりも易しいという事もあり、緊急時に使用する人の幅を広げるなどの利点もあるという。同時に検討する側としても導入しやすいモデルとなっているようだ。

また、同ブースではヤマハモーターパワープロダクツがヤマハ発電機を各種展示。ブルーのボディカラーが特徴で、二輪のヤマハ製品と同様、性能のみならずデザインまでも意識されて開発されたモデルが多数並んだ。

昨今、自然災害による被害が多くみられる日本において、発電機の需要は大きく伸びをみせている。発電機といえば、小型のモデルで現場での作業などが主だったが、停電などの災害対策向け、非常用のバックアップとしての需要が最近目立っているという。

起動電力の大きな家庭用冷蔵庫などにも対応したモデルが注目を集めているようで、今回展示の新製品「EF1800iS」は定格出力1800VAのインバータ発電機。12Vのシガーソケットも備える。発電機とセットとなった投光器なども展示された。ヤマハの発電機は全国のヤマハ発電機サービス指定店で整備点検などができるが、二輪車を扱うYSPでも発電機の問い合わせは受け付けているという。

水陸両用車などを展示した(有)サポートマーケティングサービスでは、リア部分に消防用ポンプを搭載した「消火ユニット搭載型原動機付自転車」となるジャイロキャノピーなどを参考出品した。同社では、すでに同モデルを消防系の展示会に出展したところ、自治体や地区の消防団などから問い合わせが多く、車両トータルでの製品化を検討している。

バイクの機動性はやはり消火活動にも有用で、可搬式となっているポンプでどこにでも入っていけるのが利点で、消火用の水源として一般家庭の風呂の水までも活用ができるという。また、原付一種ということで、運転免許の面でも多くの人が乗ることができるのも大きいようだ。ブースにはPGOのトライク「i’me125ウェルバイク」にポンプを積載した車両も併せて展示された。

災害時の通信手段として活躍するものに無線などの通信機があるが、メーカーの八重洲無線がブースを出展。トランシーバーなどの各種無線機を展示した。近年は免許の必要のない小型のトランシーバーなどが通常の業務や、レジャーなどで人気のようだ。

以前は車やバイクでも無線機を積んでいたユーザーも多くみられたが、近年、二輪車ではヘルメットにつけるインカムなどが人気で、車載するスマホと接続することで、仲間との通信やナビゲーションなどで使用されている。無線のトランシーバーでもヘルメットにつけたインカムのブルートゥース接続に対応したモデルがあり、購入するライダーが増えてきているという。スマホやブルートゥースでも通信はできるが、電波状況に左右されず、林道などの山間部や、距離が離れてしまった際などでも安定した通信ができるのはやはり無線になるそうで、様々な試行錯誤ののち、無線にたどり着く二輪車ユーザーからの問い合わせも多いという。


トリシティ災害救援活動コンセプトモデル


ヤマハインバータ発電機「EF1800iS」


消防用ポンプ搭載のジャイロキャノピー


ブルートゥース対応トランシーバー「SR720」㊧と同ヘッドセット「SSM-BT10」

紙面掲載日:2019年11月8日