台風26号の関東接近が心配されたものの、レースウィーク中の3日間(10月2日〜4日)を通じて全走行がドライコンディションで行われた「2026FIMモトGP世界選手権シリーズ・第16戦MOTUL日本グランプリ」。今大会の注目はモトGPクラスで、第10戦オランダグランプリの優勝をはじめ、スプリントを含め、今シーズン7回の表彰台登壇を果たしている小椋藍の活躍と、ホルヘ・マルティンとマルク・マルケスによるワールドチャンピオン争いだろう。レースは土曜日にモトGPクラスのスプリント、日曜にモト3/モト2/モトGP全クラスの決勝レースが行われ、両日にわたって「IDEMITSUモト4アジアカップ」(アジアタレントカップから改称)も開催。好天に恵まれたこともあり、3日間を通じてモビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡)には、昨年よりも3万人以上も多い、同地での日本グランプリ過去最高の12万人を超える観客が詰めかけた。
主催:MFJ=日本モーターサイクルスポーツ協会/ホンダモビリティランド 公認:FIM=国際モーターサイクリズム連盟 
文/中村浩史、本紙 写真/南孝之、中村浩史、本紙

小椋藍は5位/6位でランキング5位へ上昇

小椋藍は11番グリッドから順位を上げて6位入賞

台風26号が関東付近を通過したことで、ウィーク中の3日間にわたって小雨に降られた時間帯こそあったものの、初日から全走行セッションともにドライコンディションで行われた26年の日本グランプリ。

今大会最大の注目は、04年の玉田誠氏(当時ホンダ)以来、日本人ライダーとして22年ぶりにモトGPクラスで優勝した小椋藍(アプリリア)の活躍だろう。

日本グランプリをランキング6位で迎えた小椋は、公式予選(Q)1からの出走でトップタイムをマーク。進出したQ2で11番手となり、4列目11番グリッドからのスタートとなった。

予選でポールポジションを獲得したのはホルヘ・マルティン(アプリリア)。2番手にマルク・マルケス(ドゥカティ)、3番手にペドロ・アコスタ(KTM)がつけ、まずは勢いのあるライダーが順当な滑り出しを見せるなか、土曜に行われた12周のスプリントレースでは、スタートでマルティンとマルケスが飛び出し、1周目からマルケスがトップに立つと、そのまま後続との差をジリジリ引き離して優勝。2位に今シーズン初表彰台のディオゴ・モレイラ(ホンダ)、3位にマルティンが入った。

好スタートを切った小椋はオープニングラップの多重クラッシュに巻き込まれずに順位を上げると、モレイラにかわされたものの、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)をパスして5位に入賞。

24周で行われた日曜日のフルレースでは、スタートからレース中盤までマルティンがリードするものの、終始後方につけていたマルケスが11周目でトップに立ち、そのまま後続との差をキープして優勝。2位、3位はマルティン、ベッツェッキの順で表彰台に登壇した。

小椋はまたも好スタートを見せてオープニングラップで8番手まで浮上すると、チームメイトのラウル・フェルナンデス、アコスタと終始激しい5番手争いを繰り広げ、一度はアコスタにパスされたものの、再び逆転して6位でゴール。ランキングをひとつ上げて、翌週に開催されるインドネシアGPに向かう。

日曜日に行われたモト3クラスはダビド・アルマンサ(リキモリダイナボルト・インタクトGP)が、モト2クラスはイサン・グエバラ(BLUCRUプラマックヤマハモト2)がそれぞれシーズン3勝目をあげた。

土曜と日曜に行われたIDEMITSUモト4アジアカップでは、知識隼和がレース1を、松山遥希がレース2を制した。

※詳細は二輪車新聞10月9日付け「2026MotoGP第16戦 日本グランプリ特集号」に掲載

フルレースでグリッド11番手からスタートするも序盤で一気に6位まで躍進した#79小椋

#89マルティンと#93M・マルケスのトップ2台が、後続を大きく引き離す展開となった

#25フェルナンデスと#79小椋、#37アコスタの順位争いは会場を大きく沸かせた

ゴール後、ファンの声援に応える小椋。今回の日本グランプリでは直近5年間で最も多い観客動員数を記録した

マルケス(中央)、マルティン(左)、ベッツェッキ(右)が表彰台に。今回は間伐材を活用したトロフィーが贈られた

土曜日のスプリント、日曜日のフルレースを制して今年のモトGP日本グランプリ・モトGPクラスの完全勝利を果たしたM・マルケス