主力の伝統を継承するクラシックモデルも、先頃、本格的な新世代へのフルモデルチェンジを発表したトライアンフ。トライアンフモーターサイクルズジャパンは1月21日、ボンネビルシリーズ(既報)を中心とする新型モデルの発表会を、都内で開催した。新型車攻勢のスタートとあって同社の野田一夫社長の挨拶のことばには、自信と明るい希望が満ち、力強い印象を放った。

進化のボンネビル系など続々発売

この日は野田社長にとって待ちに待った日だ。野田氏が社長に就任して本格始動1年目の15年は、新製品投入では既存車種の車体色の変更などが中心となり、市場へインパクトを与えるような新型車が少ない中での出だしを強いられ、我慢の年であったといえる。こうした背景からか、日本でのトライアンフ15年の販売台数は前年同期85・4%で、1200台弱に落ち込んだ。

しかし、年が明けたこの日、野田社長の目は輝きを放っていた。生まれ変わったボンネビルシリーズを中心に「REBORN」(リボーン)のキャッチフレーズで新型攻勢をアピール。

発表では新型とファッションを交えてショー形式で行った。心弾む軽快な音楽と映像をバックに、モデルに交じって野田社長も新型「ストリートツイン」、「ボンネビルT120」「スラクストンR」「スピードトリプルR」を次々披露した。

新型車の発売は1月にストリートツイン、2月がスピードトリプルR、3月はボンネビルT120、4月にはスラクストンRを順次予定。

画像: ファッション性を交えて新型モデルを発表

ファッション性を交えて新型モデルを発表

野田社長 月に1台「新型」投入

意気揚々と挨拶に立った野田社長は「トライアンフは110年以上の長い歴史がある。レースや映画スクリーンなどで功績を残し、ファッションや文化を作ってきた。しかし、80年代にはブランド崩壊の危機、立ち直る過程でも工場の火災に見舞われた。こうした多くの皆さんに支えられ、困難を乗り切ってきた」と歴史を振り返り、ファンへの感謝の意を述べた。

さらに野田社長は「2016年はその歴史に新しい1ページを刻みます。トライアンフは新車開発に、これまでの倍の工数、人員を導入します。技術に優れ乗って楽しいだけでなく、見て心奪われるクールでかっこいい新型バイクを、月に1台の割合で導入していきます」などと、今後に期待を持てる力強いことばでアピールした。

画像: 挨拶に臨む野田社長

挨拶に臨む野田社長

紙面掲載日:2016年2月5日

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