ホンダは二輪、四輪と様々なカテゴリーで世界中でレース活動を展開しているが、ホンダのレース活動を応援するファンへの感謝として、国内外のホンダライダー/ドライバーが勢ぞろいし、様々なイベントを行う「Honda Racing THANKS DAY 2016」を2016年12月4日、栃木県・ツインリンクもてぎで開催した。好天にも恵まれ多くの観客が来場、様々なイベントを通し、モータースポーツに親しみ、選手との貴重な交流などを楽しんだ。

二輪では10月にもてぎで開催されたモトGP世界選手権日本GPでライダータイトルを決めたM・マルケス選手がチャンピオンとして再びもてぎに凱旋したほか、D・ペドロサ選手、世界選手権トライアル10連覇のT・ボウ選手に、藤波貴久選手、H・ブスト選手らに加え、成田亮選手(全日本MXIA1)能塚智寛選手(全日本MXIA2)、小川友幸選手(全日本トライアルIAスーパー)など全日本チャンピオンらも参加。四輪ではフォーミュラーワン参戦のF・アロンソ選手、J・バトン選手らが参加。非常に多くのライダー、ドライバーの参加となったが、同時にホンダの幅広いレース活動と16年の各カテゴリーでの勝利の数を実感させるもので、この日のもてぎではチャンピオン達を筆頭に各選手がファンを楽しませた。

セレモニーで挨拶に立った八郷隆弘社長は「本日はこのように多くの方が来場くださり、誠にありがとうございます。今シーズンですが、モトGPでマルケス選手がチャンピオンを取り、その他のクラスでもチャンピオンシップをとることができ、同じ年にロード、モトクロス、トライアルの3大タイトルを取るのは世界初の快挙になります。皆様の温かい声援、本当にありがとうございます。来シーズンについてはホンダの原点はレースであるということを心にとめ、しっかりと戦ってまいります。そして、ファンの皆様の期待に応え、ホンダの選手のみなさんに勝てるマシンをつくるためにチームホンダ一丸となって頑張ってまいりますので、これからも皆さんの引き続きのご支援をよろしくお願いいたします」と述べた。

ホンダの幅広いレース活動を象徴するかのように、もてぎの様々な施設を使い、参加選手がカテゴリーの垣根を超え、また普段のレースでは競技上の都合で絶対に見せないような走りや技が見られるのが、このサンクスデーの大きな特徴であるが、マルケス、ペドロサ、ボウ、藤波、ハイメ選手などは普段のライディングスーツからドライビングスーツを着用し、四輪のカートやCR-Zでのレースを行ったほか、マルケス、ペドロサ選手はCBR250Rを駆り、ドリームカップに出場し、一般ライダー達と熱戦を繰り広げた。トライアルライダーの3人と小川選手は、4月に世界選手権が開催されたもてぎで再び妙技を披露。シリーズ戦とは違い遊びとチャレンジにあふれる走りは、通常にない場所での空中ターンや大きなアクション、前輪のみでの坂道バック、ありえないほどの大ジャンプなどで、観客を魅了した。

終盤には、マルケス選手とアロンソ選手がRC213Vでランデブー走行。タイトルを決めたもてぎでRC213Vの今シーズンの走りおさめとなったマルケス選手だが、ライディングスーツに身を包んだアロンソ選手はその横で、見事な走りを披露。アロンソ選手は「自分にとっても二輪の世界チャンピオンは特別な存在だ。一緒に走れて嬉しい」と語り、摺ることができたバンクセンサーを手に喜びの表情をみせ、マルケス選手からサインをしてもらっていた。

画像: 国内外の各カテゴリーを戦うライダー・ドライバーらが勢ぞろいしたホンダならではの集合写真

国内外の各カテゴリーを戦うライダー・ドライバーらが勢ぞろいしたホンダならではの集合写真

画像: 挨拶する八郷社長。左はマルケス選手、右はアロンソ選手

挨拶する八郷社長。左はマルケス選手、右はアロンソ選手

画像: トークショーで笑顔を見せる左よりアロンソ、ペドロサ、マルケスの各選手

トークショーで笑顔を見せる左よりアロンソ、ペドロサ、マルケスの各選手

画像: 大観衆をバックに妙技をみせるT・ボウ選手

大観衆をバックに妙技をみせるT・ボウ選手

画像: 「RC142」(59年)を駆るマルケス選手

「RC142」(59年)を駆るマルケス選手

画像: CR-Zのシートに収まり笑顔を見せるマルケス選手

CR-Zのシートに収まり笑顔を見せるマルケス選手

画像: RC213Vでランデブー走行するマルケス選手㊧とアロンソ選手

RC213Vでランデブー走行するマルケス選手㊧とアロンソ選手

画像: ピットの一角に集結したRC213V-S。オーナーズランも行われた

ピットの一角に集結したRC213V-S。オーナーズランも行われた

紙面掲載日:2017年1月13日

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