一般ライダーの都道府県代表が安全運転競う──「二輪車安全運転全国大会2020」の開催概要が、主催者である日本二輪車普及安全協会(日本二普協/伊東孝紳会長)から発表された。例年は8月の第一土曜・日曜に開催されている同大会だが、今年は9月20日(日)・21日(月/祝)に変更。競技会場は変わらず三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット交通教育センターとなる。

同大会への出場選手を決める都道府県大会は、4月下旬から8月下旬まで予定されている。日本二普協では、関係機関や団体などと例年以上に連携を強化しながら、広く二輪車利用者に参加を呼びかけることにしている。

同大会は、二輪車運転者の安全運転技術と交通マナーの向上を図ることにより交通事故を防止するとともに、二輪車の普及と安全利用を促進することを目的としたもの。1968年から50年にわたって全日本交通安全協会(全安協)二輪車安全運転推進委員会の主催で開催された二輪車安全運転全国大会が、17年の第50回記念大会をもって終了。その2年後の19年、日本二普協が大会趣旨とともに引き継いで復活開催され、34都道府県が参加。122人の選手が一堂に集い、安全運転技術を披露した。
 
日本二普協主催開催第1回目の団体優勝は愛媛県チームとなり、個人クラス高校生等クラスの選手に対する文部科学大臣賞贈呈も、全安協二推主催開催から引き継がれて行われた。
 
日本二普協主催開催として2回目を迎える今大会へのバックアップは▽後援=警察庁、内閣府、文部科学省、全日本交通安全協会、日本自動車工業会、全国軽自動車協会連合会、全日本指定自動車教習所協会連合会▽協力=三重県警察、三重県交通安全協会▽協賛=日本自動車整備振興会連合会、日本モーターサイクルスポーツ協会、日本交通安全教育普及協会――と、前回と同じ体制となった。

開催クラス・使用車両は▽高校生等クラス=排原付一種(ヤマハ・ジョグ)▽女性クラス=原付二種(スズキ・スウィッシュ)▽普通二輪クラス=普通二輪(カワサキZ400)▽大型二輪クラス=大型二輪(ホンダCB1100RS)──と、前回と同じ。車両は用意される。
 
競技は▼法規の履行状況を採点する「法規履行走行」▼5つの課題を設定した「技能走行」──を競う。各クラス選手の持ち点1000点(法規500点・技能500点)からの減点方式で採点される。
技能走行も前回に引き続き①極小バランス=課題コース内に設けられたパイロン、マーカー、側線などに接触しないように、センターのパイロンを左右に縫って走行する。内輪差などを考慮し的確な車両誘導技術で走行できる低速走行時の「バランス」運転技能の向上が狙い②応用千鳥=課題コース内の入口から出口までの間に設置されたパイロン、マーカーなどに接触しないように走行する。随所にゲートが設けられ車体の傾斜角が制限された極小コースを安全かつ的確に通過できる「バランス」運転技能向上が狙い③コーススラローム=左右に連続する大小のカーブを正しい運転姿勢で安全かつ円滑に操縦できる「走る」「曲がる」「止まる」の総合的な運転技能技能の向上が狙い④ブレーキング=指定された速度・位置から制動を開始し、停止基準で安定して停止することができる「止まる」運転技能向上が狙い⑤コンビスラ=連続する障害物のコースを正しい姿勢で安全かつ円滑に操縦できる「曲がる」運転技能向上が狙い──の5課題が設定される。

表彰も前回に引き続き、団体成績・個人クラス成績とも1位に警察庁長官・日本二普協会長連名賞が、2〜3位に日本二普協会長賞、個人・高校生等クラス優勝者に文部科学大臣賞、個人4〜8位には入賞者賞(メダル)が贈られる。

都道府県大会4月〜8月に展開

4月下旬から8月下旬まで予定されている都道府県大会は、主催者が都道府県交通安全協会または都道府県交通安全協会と都道府県警察との共催となる。日程は日本二普協のホームページで。なお、開催予定がない県や、予定していても当日に悪天候など諸事情により開催されない場合もあるため、開催の有無、参加などについての問い合わせは都道府県交通安全協会(下記表中問い合わせ℡)へ。

画像: 都道府県大会4月〜8月に展開

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