全国に7400人在籍 地域での交通安全普及に貢献
全安協二推では、全国各地域で二輪車安全運転指導活動に取り組んでいる二推の認定特別指導員(特指)・指導員を称え、より高い意識を持って活動に取り組んでもらおうと、1976年から毎年、同表彰を行っている。
各都道府県の二推では、その年に最も著しい活動実績があった特指・指導員を選出し、全安協二推に推薦状を提出。これに基づいて全安協二推が審議して決定する。選出枠は各都道府県で原則1人だが、指導員数が多いところでは複数人でもよいとしている。
19年度は、全国47都道府県で活躍する約7400人の特別指導員(特指)・指導員の中から、38都府県の45人(特指20人、指導員25人)が選ばれた。表彰盾は全安協二推から毎年、各地方二推に送られ、地方二推単位で日本二輪車普及安全協会(日本二普協)からの記念品とともに受賞者に手渡されている。
二推認定指導員等は2種類あり、原則として▼指導員=地方安協二推が行う審査会に合格▼特別指導員(特指)=指導員資格所有者が、全安協二推主催の特指審査会に合格──することで認定を受けることができる。特指は指導員を指導することができる。
二推特指・指導員は、二輪車の販売店やメーカー、関係団体、警察などの二輪車に携わる業種以外にも、自治体職員や学校の教師、業界以外の企業、サービス業、自営業、医師、主婦、そして定年退職後でも二輪車を使ったボランティア活動に高い関心のある人など、一般の取得者も多い。
二推認定特指・指導員は、二輪車を含む交通事故全体の抑止のため、原付法定講習や自動二輪車および原動機付自転車安全運転講習といった各種二輪車安全運転講習、二輪車安全運転県大会の審判、地元の交通安全関係イベントでの安全教育活動などに積極的に参加。行政の力だけでは難しい現状の中で、地域や職場、学校などでの二輪車交通事故防止対策には欠かせない存在となっている。
二推認定特指・指導員は高齢化が年々進み、人員も減少傾向にある。全安協二推では、日本二普協や日本自動車工業会など二輪車関係団体の協力を得ながら、次世代を担う若者の後継者掘り起こし・育成に一層力を入れていく方針だ。
◆19年度優良指導員等表彰受賞者38都道府県・45人(特指20人・指導員25人/敬称略)
【北海道】藤巻和昌/指【青森】井上暢能/指【岩手】永原健司/指【宮城】今吉弘/指【山形】原田敏憲/特指【福島】橋本新一/特指【東京】島中雅人/指▽三浦透/指【茨城】木村要一/指【栃木】山縣誠司/特指【群馬】今泉勇二/特指【埼玉】田中雅宏/特指▽中出寿枝/特指▽飯田剛/特指【千葉】又賀泰宏/特指【神奈川】英樹/指▽小倉剛/特指【新潟】松生貞雄/指【山梨】坂本栄樹/特指【長野】水上功司/特指【静岡】丸山芳幸/指▽桑原竜太/指【富山】石倉正康/指【愛知】日下部春信/指▽浦田智弘/指【三重】森中豊蔵/指【滋賀】矢野美則/特指【京都】橋口雅美/指【大阪】峠昌弘/特指【兵庫】小谷隆雄/指▽松田稔生/特指【奈良】森脇瞳/指【和歌山】廣畑佳伸/指【島根】青砥正佳/特指【岡山】山崎悟史/特指【広島】小谷泰英/指【山口】河口正英/特指【愛媛】岡西勲/指【高知】窪内達也/指【福岡】佐々木武夫/特指【熊本】田中秀穂/特指【大分】時林美津男/特指【宮崎】榮留美和/指【鹿児島】今門一矢/指【沖縄】伊波興次/指