Gミーティングは、グッドライダー宣言者のための体験型実技講習として毎年行われているもの。二輪車利用者自身の安全運転技量を把握してもらうとともに、混合交通の中での交通ルール・マナーと安全運転基礎知識の習得、安全運転技術の向上を図ることによって二輪車交通事故を抑止しようと、日本二普協が重点事業の一つに位置付けている。14年度からは47都道府県実施化が実現している。
20年度も47都道府県で開催を計画、今年も4月からスタート予定だったが、新型コロナ感染拡大および政府による緊急事態宣言などを受け、相次ぎ中止が発表された。
こうした中、政府の緊急事態宣言が解除されたことや、二輪車交通事故死者数抑止対策などから、8月上旬までの計画前半は、感染拡大防止策を徹底した上、一部の県で開催された。
Gミーティング新潟は6月28日、聖龍町にある県運転免許センターで開催。主催は県二普協で、協賛に県警察本部と県二輪車安全運転推進委員会。協力に地区二普協、地区交通安全協会、グッドライダー防犯登録(G防犯)取扱店。
今回は新型コロナ対策で、Gミーティング開催基準に則り募集人数を減らして開催、当初計画の50人から、21人の参加者で行われた。指導には白バイ隊員や二推認定の二輪車安全運転特別指導員と指導員があたった。
参加者からは「少人数でよかった」「丁寧なアドバイスだった」「楽しく乗れた」「分かりやすかった」などといった感想が聞かれた。
Gミーティング岩手は7月12日、盛岡市内にある県自動車運転免許試験場で開催。新型コロナ対策で募集人数を当初計画の30人から20人に減らして行った。主催は県二普協、後援・協力は県警察本部、県交通安全協会、県軽自動車協会、県二普協ブロック会、県指定自動車教習所協会。
開講式では県安協事務局長が、他のライダーの見本となるよう技術を身に付け、安全運転を心がけてほしい旨を述べた。
参加者は初心者、中堅、ベテランなどにクラス分けされ、乗車姿勢説明や運行前点検に続き、各課題走行、フリー走行を行った。この日の天候は前日夜から当日昼ごろまで雨が続き、路面が滑りやすく、視界も悪い中での開催となったが、雨天時走行の練習にはうってつけのコンディションとなり、参加者たちは熱心に安全運転やマナーの向上に努めた。
Gミーティング富山は8月9日、富山市内にある県警察本部交通部運転免許センターで開催。主催は県二普協、協力団体は県警察本部、県交通安全協会、富山二輪車指導員会。参加者は安全運転技術向上に努めた。
日本二普協では開催にあたり、新型コロナ感染予防対策として、参加者の安全・安心の最優先に、次のとおり臨んでいる。▼体調に関する申告書の提出▼検温▼マスクの着用▼アルコール消毒や手洗いの励行▼3密の回避(ソーシャルディスタンス確保・参加者定員の削減・開催県の在住者限定)──など。
20年度計画後半については、8月下旬から順次開催を予定。日本二普協では「政府や各都道府県自治体の基準に沿って関係各所と連携をとり、開催可能となった場合には順次展開していきたい。前半と同様、参加者および関係者の安全・安心を最優先に感染拡大防止の対策を徹底する」としている。