園児の命を守る『気づきに』
キッズ・ゾーンは、通園路のほか、保育所などが行う散歩等の園外活動の安全を確保するために制定されたもの。その目的の内容には▽保育所等の周辺で園児等に対する注意すべき意識の啓発▽関係機関の協力により、特に配慮の必要がある箇所に対して安全対策の一層推進▽それによる保育所等の周辺道路における自動車運転手等に対する注意喚起──を掲げており、国においては昨年11月にキッズ・ゾーンが創設されている。
標示エリアは、保育所等を中心に半径500メートルの範囲で、対象施設と道路管理者および警察と協議の上、市町村が設定するという。キッズ・ゾーンの路面への文字塗装は原則白色で統一され、標示は幹線道路から生活道路の入り口部で実施される。
今回、大阪府初となるキッズ・ゾーンは東大阪市内で新設。設定対象となった累徳学園(同市、松本兼典代表)の周辺エリアにおいて、幹線道路から生活道路への入り口などの路面4ヵ所に「キッズ・ゾーン」の文字を路面に塗装標示したもの。これにより未就学児童が同園周辺を日頃通行する可能性があることを、ドライバーやライダーなどに周知し、交通安全確保と事故防止への注意喚起につなげていく。
JAF大阪支部が交通横断旗を寄贈
JAF大阪支部は、横断歩道での一時停止率の向上を目的として、先ごろ同旗を580本製作し、うち10本をキッズ・ゾーンの設定対象となった東大阪市の累徳学園に寄贈した。この尽力(児童福祉増進への寄与)により大阪府(吉村洋文知事)から同支部に感謝状が贈られた。JAF大阪支部は、信号機のない横断歩道での一時停止率(大阪16・5%)の向上による交通事故防止をめざしている。
今回の活動は大阪府福祉部と連携し、保育施設が行う園外活動で横断歩道を安全に渡れるようにすることを目的に実施。今後も府内保育施設へ交通横断旗を寄贈予定であり、交通横断旗の利用を通じて、子どもたちの交通事故防止と、横断歩道の一時停止率向上をめざしていくという。