昨年2020年中に発生した交通事故死者数(24時間死者数)のうち、二輪車乗車中死者数が、原動機付自転車(原付/道路交通法でいう排気量50cc以下)乗車中、自動二輪車(自二/同51cc以上)乗車中を合わせて526人となり、前年より16人=3・1%上回ったことが、警察庁のまとめで分かった。

前年比増となったの16年以来4年ぶりだが、10年前(2010年)との比較では4割減となっている。原付乗車中死者数は減少したものの、自二乗車中死者数が増えた。コロナ禍で"3密を避けるモビリティ"として注目されている二輪車だけに、安全運転啓発をはじめとする官民を挙げた効率的・効果的な交通事故抑止施策を推進し、二輪車の健全な利用促進を図りたいところだ。

自動二輪死者、前年ピーク月の4月は大幅減少

◆全体死者数・件数・負傷者数

720年中に発生した交通事故件数は、合計で30万9178件にとどまり、前年比7万2059件=18・9%減と、05年から16年連続で前年を下回った。うち死亡事故件数は2784件で同349件=11・1%減と16年から5年連続の前年比減。

死者数は合計が2839人で同376人=11・7%減と、16年から5年連続の前年比減。負傷者数は36万9476人で同9万2299人=20・0%減と、05年から16年連続の前年比減となった。

◆状態別死者数

交通事故死者数2839人の内訳を状態別に見ると(カッコ内は前年比)①歩行中1002人(174人=14・8%減)、構成率35・3%(1・3㌽減)②自動車乗車中(同乗含む)882人(201人=18・6%減)、構成率31・1%(2・6㌽減)③自転車乗用中419人(14人=3・2%減)、構成率14・8%(同1・3㌽増)④自二乗車中(同乗中含む)385人(24人=6・6%増)、構成率13・6%(2・4㌽増)⑤原付乗車中141人(8人=5・4%減)、構成率5・0%(0・4㌽増)⑥その他10人(3人=23・1%減)、構成率0・4%(増減なし)

──と、歩行中は16年から5年連続の前年比減だが、最多が続いている。自動車乗車中は17年から4年連続減、自転車乗用中は16年から5年連続減、自二乗車中は16年以来4年ぶり増、原付乗車中は2年連続減、その他は2年ぶり増となる。

原付乗車中が減、自二乗車中は増

◆自二・原付死者数

二輪車乗車中死者数を自二、原付に分けて見る。

自二乗車中死者数385人を月別に見ると、減少月は6カ月、増加月が5カ月と減少月が多いものの、2、3月の増加数が顕著で、年間の増加の大きな要因となっている。前年のピーク時の4月が前年同月より大幅減で、コロナ禍における最初の緊急事態宣言が大きく影響しているようだ。ツーリングシーズンであり例年多い8、9、10月の3カ月間が前年とほぼ変わらない死者数となっている。

原付乗車中死者数は、ほとんどの月が10人前後。減少月は自二乗車中と同じ6カ月だが、自二乗車中ほどの大幅な人数増の月はなかったことが、年間減少につながった形だ。

◆二輪車乗車中死者数

自二乗車中死者数385人と原付乗車中死者数141人を合わせた二輪車乗車中死者数は526人となり、前年比16人=3・1%増と、16年以来4年ぶりの増加。10年前(881人)に比べると355人=40・3%減となっている。

自二乗車中の増加が顕著だった2、3月、そして自二乗車中と原付乗車中がともに増加した6月の増加数が目立つ。

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