ホンダモーターサイクルジャパン(HMJ/室岡克博社長)は10月11〜12日の2日間、二輪専門誌・紙・Web編集長とホンダ関係者によるツーリングを兼ねたミーティングイベント「第30回ホンダ編集長ミーティング」を4年ぶりに開催。21媒体の編集長らが、裏磐梯~会津若松~那須高原の約300kmの合同ツーリングをホンダの最新機種とともに楽しんだ。
CL250、GB350など人気機種を体感
恒例となっているこのミーティングは、二輪専門誌紙およびウェブ媒体の編集長に、ホンダの最新二輪車に実際のツーリングシーンで乗って体感してもらうとともに、開発・企画・営業・広報など多方面にわたるホンダ関係者との親睦を深め、率直に意見交換することを目的としている。同時に、国内二輪車における様々な課題を共有し、二輪車の利用環境を改善していくことも狙いとしている。今回もHMJ渉外室が中心となり、4年ぶりに開催された。
ミーティングには、主催者であるHMJの室岡社長はもちろん、本田技研工業の加藤稔執行職(二輪・パワープロダクツ事業本部 二輪事業統括部統括部長)並びに塚本飛佳留執行職(二輪・パワープロダクツ事業本部 開発生産統括部長)らも参加し、最新のホンダ車に全員が乗ってマスツーリングを楽しんだ。
▼初日:二本松〜裏磐梯〜浄土平〜猪苗代湖〜磐梯熱海/136km走行
ツーリングの出発地は福島県二本松市。スタート地点には、この春発売されたCL250/500、XL750トランザルプの他、レブル250/500/1100T、NT1100、GB350など、ホンダの注目車種がほぼ全車種並ぶ。
参加者は各自が自由に乗りたい1台を選択。この後、休憩する度に、バイクを参加者同士で交換していく。
午前11時30分、HMJ企画部の根本陽平氏の先導でツーリングがスタート。アサヒビール園福島四季の里で昼食を取った後、浄土平経由で磐梯山ゴールドラインの快適なワインディングを猪苗代湖へと快走。午後4時30分に宿泊するホテル華の湯(福島県郡山市)に到着した。
午後7時からは懇親会が開催された。会の冒頭、司会のHMJ渉外室の森口雄司氏が、これまでのメディアの協力に感謝の言葉を述べるとともにホンダの全参加者を紹介。その後、HMJ室岡社長が主催者を代表してあいさつし乾杯した。
檀上で室岡氏は「皆様のおかげで第30回の編集長ミーティングを開催することが出来た。必ず来年も、再来年も、毎年この伝統あるツーリングを続けていきたい。メディアの皆様と一緒に日本の二輪車文化を創っていきましょう」と呼びかけた。続いて、新編集長と新たに立ち上げた二輪専門誌や初参加の編集長合わせて11人が自己紹介を行った。
また、今年創刊100周年を迎えた月刊オートバイ誌(モーターマガジン社)の松下尚司編集長があいさつ。「戦後の二輪車業界には自由があったから、大きく成長できたのだと感じる。この編集長ミーティングはその時代を生き、バイクで遊び、広く社会に二輪車の楽しさ、有用性を発信してきた人たちとも会い、楽しく忌憚のない意見交換ができる貴重な場。今回の楽しさを力にして、編集部に戻ったら各メディアに活かしましょう」と、参加者にエールを送った。
会の最後には、本田技研工業の加藤氏があいさつに立ち「本当にバッテリーを使用するEV二輪が地球にやさしいかは疑問が残り、解決すべき課題が多くある。電動化がすべてではない。ICE(内燃機関)も地球にやさしいと言えるように、もう一回、本気でホンダの二輪車の燃費を良くしようと今努力している。もちろん電動も推進するが、ICEも頑張っていく。選択肢は広い方がいい」との熱いメッセージで懇親会を終えた。
▼2日目:磐梯熱海〜会津若松〜那須高原/134km走行
2日目も夏を思わせる陽気に恵まれ、晴天の中9時30分にツーリングがスタート。会津若松の鶴ヶ城に立ち寄り、その後会津西街道の宿場で当時の面影を残す大内宿で休憩。記念撮影後、下郷から一気にツーリング最終地点の那須高原を目指した。
午後2時にはホテルエピナール那須に到着し無事ツーリングは終了。参加者は秋の福島路を思う存分走ることが出来た充実感を土産に、2日間のミーティングを終えた。