警察庁のまとめた2023年(1月〜12月)の二輪免許の新規取得者数は、22年の36万7275人から1万9293人減の34万7982人と、前年比で5・3%減少した。コロナ禍で二輪車の特性が再評価され、20年、21年と原付・普通二輪・大型二輪免許のすべてで免許取得希望者が増加傾向にあったが、22年以降はいったん落ち着いた形だ。

その中にあって、23年の大型二輪免許取得者は9万9626人(対前年13・8%増)と、1996年の免許制度改正により自動車教習所で大型二輪免許取得が可能になって以来、これまで過去最高だった07年の9万1168人を超える取得者数を記録した。一方で原付免許は7万6379人(同4・1%減)、普通二輪免許も17万1977人(同14・0%減)と減少した。近年急激に取得者数が増加していた小型限定普通二輪免許だったが、23年は対前年で33・0%の大幅減少となった。

原付4%減、普通二輪14%減

23年の二輪免許の新規取得者数(失効後の再取得や外国免許切り替え者を含まず)の合計は、前年の36万7275人に比べて1万9293人=5・3%減の34万7982人と、2年連続で減少した。

免許別にみると、99年以来、21年連続減少傾向にあった原付は20年、21年と増加していたが、22年、23年と再び減少に転じ、23年は7万6379人と対前年比では4・1%減となった。

普通二輪は21年に、11年ぶりに20万人台にのせたが22年は微減。23年は17万1977人と前年比14・0%減となった。

21年に07年以来14年ぶりに9万人台にのせた大型二輪は、22年は微減となったが23年は前年比13・8%増となる9万9626人と、96年の免許制度改正以降で最も多い取得者数となった。

なお、大型二輪と普通二輪を合わせた取得者数は27万1603人で、前年の28万7623人に比べ1万6020人=5・6%減少した。

AT(オートマチック)限定免許をみると、新規取得者数はAT限定大型二輪、AT限定普通二輪、AT小型限定普通二輪の合計で2万0518人となり、前年の3万0550人に比べ1万0032人=32・8%減少した。

ここ数年大幅な増加傾向が続いていたAT小型限定普通二輪免許は、23年は取得者が対前年で33・9%減の1万6752人だった。しかし、小型限定免許での割合は73・3%と、依然として高水準を維持している。

また、23年の新規免許取得者数を10年前の13年(約43万人)と比較してみると、全体では約8万人の減少となる。そのうち原付取得者数は約7万人減少しているのに対して、大型二輪は1万5753人増加しており、減少分の多くは原付免許が占めている。

※2023年二輪免許の新規取得状況は、二輪車新聞本紙に掲載

画像: ※新規免許取得者数の詳細データは、二輪車新聞本紙に掲載

※新規免許取得者数の詳細データは、二輪車新聞本紙に掲載

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