レッドバロンは、同社が所有するサーキット「那須モータースポーツランド」(栃木県那須塩原市)で多くの走行イベントなどを開催しているが、普通二輪免許で大型二輪モデルの試乗もできる人気のイベント「那須モータースポーツランドステップアップ試乗会」を今年も年4回開催。その第2回が5月13、14日に開かれた。

完全にクローズドとなる那須モータースポーツランドを会場とするため、当該免許となる大型二輪免許を所持せずとも、憧れの大型モデルに乗ることができ、また、試乗車両も最新モデルなどを中心に20台以上が用意されているためか、非常に人気のある同イベントだ。料金は1000円で9時から16時まで乗り放題(昼休み1時間あり)、開催時間内ならいつ来てもいつ帰っても自由となっており、那須という場所柄、ツーリングのイベントの一つに組み入れる参加者もいるという。事前申し込み制となるが開催前の5月11日には定員200名に達したということで、申し込み受付も終了となっていた。

サーキットを会場とするが、先導が付いた追い越し禁止の走行となり、乗車の際も係のスタッフが各車に付き添う形となり、初心者や大型未経験者でも安心して試乗を楽しむことができる。雨天決行となっているこのイベント、13日はあいにくの雨模様となってしまったが、それでも60人を超える参加者が来場。2日目の14日は雨も止み、曇りながらドライコンディションとなり、180人ほどが来場した。

今回の試乗車は、国内二輪車4銘柄機種とBMW1機種で全24機種が用意された。話題のX-ADVや、新モデルの同CB1100RS、MT-10、新型となったNinja1000ABS、TMAXDX530などの新モデルに加え、スーパースポーツのYZF-R1M、NinjaZX-10R、ミドルクラスのMT-07、SV650、NC750XDCTなどが、400ccモデルのGSR400、グラディウス400などが用意され、新モデルのみならず、憧れのモデル、大型未経験者にも馴染みやすいようなミドルモデル、スクーターなど非常に幅広いラインナップとなっていた。人気となっていたのはZX-10R、YZF-R1M、MT-10、Ninja1000などで、試乗待ちの長い列ができた。試乗待ちをしている方に聞くと「高価だし、性能もすごいから買うという選択にはなりにくいが、一度乗ってみたかった」と語っていた。車両にまたがり、発車の前には仲間に写真を撮ってもらう姿などもみられ、車両購入へ向けた試乗から、「一度乗ってみたかった憧れ」の体験、「大型ってどうなんだろう、できるだろうか」の確認と挑戦、「新型はどこが変わったのだろうか」の確認「購入の前の最後の一押し」など、このイベントでしか体験できないことを、来場者はそれぞれの思いで楽しんだようだった。また、装備さえあれば試乗も可能なので、装備を持参し四輪で家族連れで訪れる人達もみられ、子どもが走行するパパに声援を送るなど和やかな一面もみられた。来場者の所持免許の割合は2日間合計約3:1で大型二輪免許のほうが多かったようだ。今年はあと3回が開催予定。7月8、9日、9月9、10日でいずれも雨天決行、開催時間は9~16時(12~13時は昼休憩、開場8時、受付開始8時30分)。参加料金は1日1000円(見舞金制度込み、試乗会に不参加の場合は入場無料)。

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◆参加者の声▼東京都40代女性「憧れはハーレーで、大型へのステップアップを考えているときにたまたまこの試乗会があるのを聞いた。生まれて初めての大型バイクで緊張したけどバルカンSは足着きがよくて安心感があった。自分が乗っているものとは加速が違って楽しかった。今日の試乗会は足が着くのがこの車両しかなさそうなのが残念だが、やはり大型免許がほしいという気持ちを再確認した」

▼東京都30代男性「バイクの買い替えを考えているので検討のために来た。買い替えはミドルクラスのバイクと考えているので、今日の本当の目的はSV650あたりだけど、普段乗れないYZF-R1Mにも乗りたかったので、混まないうちに先に乗ってみた。公道で乗るのは気を使いそうだけど、楽しかった」

▼20代女性「この試乗会に参加するのは2回目で、今日は朝早く来て12台ぐらい乗った。色んなバイクに乗れるので、今後買い替えとかもあると思うので乗り味を試すために来ている。車種選びで重視しているのは足着き。大型のなかではMT-07が足着きがよくて、操作性もよかった。贅沢を言えば、人気の車種をもっともっと増やしてもらえたら、人が分散していいと思う」

画像: レッドバロンスタッフの先導で安全にサーキット走行を楽しめる

レッドバロンスタッフの先導で安全にサーキット走行を楽しめる

画像: 2日目は180人が参加

2日目は180人が参加

普二免の本紙記者も大型バイク挑戦

大型二輪免許の取得にあと一歩が踏み出せない本紙記者(女性・身長150㎝以下)が、「那須モータースポーツランドステップアップ試乗会」に参加、記者が同イベントに参加するのは昨年9月以来2回目となる。

前回試乗車のなかで最もシート高の低い「バルカンS」に乗ることで大型デビューを果たしたが今回はその他の大型車両に乗ることを目指した。

この試乗会では大型クラスだけでなく普通二輪免許クラスの車両も準備されているため、慣らすために試乗した。苦戦はしたものの乗ることができたので、シート高が5mmしか変わらない「SV650」に挑戦することにした。SV650に乗ってみて、コーナーでよりスムーズに曲がることやトルクの力強さが走りやすさにつながっているバイクだと感じた。大型バイクと言っても、車両によって全く乗り味が違うことを実感できた。

記者のように、体格面から大型バイクに乗ることを躊躇しているライダーも多いと思うが、この試乗会は広々としたクローズドコースで走ることができ、追い越しなどの危険な走行が禁止されていることも安心感につながっている。こういった気軽に挑戦する場があれば、潜在的な大型二輪ユーザーを需要につなげることができるのではないだろうか。実際のところ記者自身も、これを機に大型二輪免許を取りにいく決心がついたのだった。

画像: 普二免の本紙記者も大型バイク挑戦

紙面掲載日:2017年6月9日

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