元世界GPライダーだった井形ともさんが代表を務めるチームマリは、2月16日に「井形ともFIM Woman Legend 受賞感謝の会」を東京都内で開催した。当日は、井形さんが現役時代に身に着けていたヘルメットやレーシングスーツなどが展示され、当時のレース映像なども放映された。
同会は、井形さんが昨年の11月にFIM(国際モーターサイクリズム連盟)がドイツ・ベルリンで開催したガーラセレモニー(年間表彰式)で、「FIM Woman Legend」として表彰されたことを受けたもの。過去、世界選手権GP125クラスにフル参戦して好成績を残したことや、井形さんが代表を務める女性ライダー限定のライディングスクール「チームマリ」を通じ、女性ライダーの育成に貢献するといった功績が評価されてのこと。日本人ライダーでは初めての受賞であった。
同会は二部構成で、第一部は関連企業の代表者やメディア関係者らが出席した。FIM女性委員会の委員を務めるモリワキエンジニアリングの森脇緑取締役から受賞の背景が語られ、また、日本オートスポーツセンターの土屋博理事長から井形さんに感謝状が贈られるという場面もあった。
第二部の出席者は、チームマリの会員である女性がほとんどで、設立当初からの参加者や、関西や東北からきたという人もいた。女子会のような雰囲気もありながら至る所でバイク談義が繰り広げられていた。
井形さんは開催にあたってあいさつのなかで「この会の開催を通して、たくさんの人に支えられてレースができたんだと改めて思った。チームマリも益々頑張っていきたい」と述べた。
紙面掲載日:2017年3月17日