ショックアブソーバーの「OHLINS」(オーリンズ)輸入総発売元のカロッツェリアジャパン(大庭広記社長)は、約10年前よりオーリンズ製品取扱店を対象とした地道な取扱店向け「オーリンズの研修」活動を実施している。取扱店で確実な安定販売ができるように店舗スタッフの製品知識を高めることが重要との考えからだ。
多くの部品用品製造各社や輸入元の多くは、製品の販売において、取扱店スタッフへの製品知識や販売ノウハウなどの習得の重要性を認識している。だが、現状は取扱店スタッフが交代してしまったりと、継続したノウハウの積み重ねが困難で敬遠するケースが少なくない。
製品の品質としてのブランドはもとより、ユーザーを接客する人(店員)でもブランドづくりは重要だ。
こうした中で同社は製品品質をはじめ、地道な活動を続け人でのブランド作りをも展開。7月3日、用品大手の南海部品の一部店舗スタッフを対象に、東京都足立区にあるオーリンズサービスセンターのラボ・カロッツェリアで研修を実施。研修では同社のL/C事業部第一営業部の小畠勲部長が、オーリンズでの接客・販売時の注意事項、製品の特長などを解説。
特にユーザーへの伝達事項で正規製品の販売、ユーザーへの保証案内の重要性と対応、ユーザーマニュアルの活用などについて説明。研修で小畠部長は「お客様への保証の説明や同梱内容の確認などが重要だ。こうした行いがお客様より信頼される」などと強調した。ほかにも研修では、ユーザー側の不手際による不具合などへの対応方法なども紹介。さらに製品のスプリングやダンパーの役割と構造、製品の種類はもとより、フレームやスイングアーム、タイヤなど車両構造や重心などとショックアブソーバーの関係、セッティングまでの理論を分りやすく解説した。また一連のオーバーホール作業も参加者らに披露した。
今後も同社は取扱店への研修を積極的に実施する考えでいる。
紙面掲載日:2019年7月26日