発表予定だった新製品をはじめ、会場ではホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)の加藤千明社長があいさつし、バイクレンタルなどの新たな施策を発表した。様々なイベントが中止や延期となり、二輪業界でもレースやイベントなどの延期が相次ぐ中、モーターサイクルショーで予定していたブースを再現し、報道陣への公開に踏み切ったホンダ。
あいさつで加藤社長は「国内二輪車市場の活性化を目指すと共に、お客様の喜び・憧れに繋がるブランドへ深化させていきたい。ホンダのバイクに込めた思いを感じてほしい」と締めくくった。また、HMJパブリックリレーション部赤坂正人部長より、国内モータースポーツ参戦チームサポートの説明も行われた。
ブースには各モデルを象徴するデザインなどが描かれた大きなウォールを背景に、新製品から最近発売のモデル、レーサーなど20台以上を展示。ホンダドリームのブースとして出展予定だった車両と用品をコーディネイトした展示も併せて行われた。
加藤社長のあいさつの中でアンベールされ公開されたコンセプトモデルが「CB-Fコンセプト」。昨年のCB誕生60周年を機に、ホンダを代表するスポーツバイクであるCBを守り抜くこと・変革することを議論し導き出された提案の一つというモデル。直列4気筒998ccエンジンを北米などのレースシーンでも活躍した「CB750F」(CB900F)をデザインモチーフとした車体に搭載。「F」を感じさせるタンクからテールカウルなどのデザインを持ちながら、フロントには倒立サスペンション、リアにプロアームを採用しLEDヘッドライトなど最新の装備を採用している。
昨年の東京モーターショーで参考出品された原付二種レジャーモデル「CT125・ハンターカブ」は6月26日発売の市販モデルとして展示、すでに受注も好調だ。スーパーカブC125をベースに110のストローク量を持つフロントフォーク、アップマフラー、アンダーガードなどを採用。延長されたリアフレームには大型キャリアを装備し、キャリアにはハイマウント吸気ダクトがつながる。アウトドアレジャーに適した各種装備を採用した「自然をゆったり楽しむ、トレッキングカブ」だという。車体色はグローイングレッドとマットフレスコブラウンの2色。価格は44万円。
大型モデルでは昨年発売の「CRF1100Lアフリカツイン」や、12年ぶりにフルモデルチェンジされたスーパースポーツモデルで3月20日より発売の「CBR1000RR-Rファイアーブレード」などが展示。レースで勝つためのマシンとして変貌した新ファイアーブレードとなるCBR1000RR-R。大型パネルを背景にフロア展示され、その背面には「CBR650R」「CBR400R」「CBR250RR」と様々なCBRも展示された。
このほか、灯火類がLED化されるなどした「レブル」や、すでに受注が4800台に達した「ADV150」などの新モデルに加え、「CB400スーパーフォア」「CB1100」「CB1300スーパーフォア」からなるCBゾーンなども展開された。
バイクレンタルサービスとなる「Honda Goバイクレンタル」の4月6日からのスタートも発表され、ホンダドリーム、ホンダコミューターの各店で展開される。国内最大級のバイクレンタルネットワークとなるようだが、その際のレンタル車両に供される予定の、映画「天気の子」に登場するスーパーカブを再現したピンクの「スーパーカブ110」も「クロスカブ」「モンキー125」などとともに展示された。
「Honda Goバイクレンタル」4月6日スタート
バイクレンタルサービスとなる「Honda Goバイクレンタル」の4月6日からのスタートも発表され、ホンダドリーム、ホンダコミューターの各店で展開される。国内最大級のバイクレンタルネットワークとなるようだが、その際のレンタル車両に供される予定の、映画「天気の子」に登場するスーパーカブを再現したピンクの「スーパーカブ110」も「クロスカブ」「モンキー125」などとともに展示された。