自衛運転トレーニング会場「ROAD+AID NETWORKS」(ロードエイドネットワークス/RAN)を開設したのは、(一社)安全運転研究所(神奈川県秦野市、清水豊代表理事)。RANではバイクで事故に遭わないための、安全運転技術などが学べる「MOTO MIXX SCHOOL」(モトミックススクール)を開校。施設は元都立高校の林間施設を利用。広い敷地では各トレーニングコースを整備中だが、林間トレイルコースや200mのオーバルコース、障害物などを設置したインフィールドセクション、オンロードレッスンもできるようにするなど各コースを用意していく。
トレーニングのプログラムは、事故に遭わないための自衛運転の基礎コース、運転技術を習得できるコース、ツーリングリーダーに相応しい技術などを習得するコース、出先でのトラブルへの対応などを習得する4コースを提供。さらに活動では子供や販売店スタッフ向けにも講習を行う予定。
清水代表理事は元警察官。37年間、神奈川県警に勤務し30年間は白バイ隊として職務を果たした。交通安全指導員としても交通機動隊や警察官、自動車教習所の教官にも指導してきた経歴を持つ。これまで多くの事故を見てきた清水氏は「楽しいバイクで、もう家族などに悲しい思いをさせたくない。この思いを今後一生かけて取り組んでいきたい」などと、開校の理由を述べた。
スクールでは清水氏が、マスターインストラクターとして交通安全に関わる技術などを中心に教える。また、高校時代からの親友で、同スクールの中心的な協力者である内藤技研の内藤学氏が、ライダーの事故防止や応急手当などについて指導。
内藤氏は93年からハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)でサービス分野の各種システムやマニュアル作りなどを行い独立。その後もHDJの販売店メカニックの育成や、イベントなどで安全運転や応急手当関連で広く活動している。
RANでは今後、施設を活用しツーリングレッスンも計画。宿泊設備やカフェも併設し、ライダーや家族連れも楽しめるようにする。さらに、ライディングウェアなどのテストや、交通安全を身に付けるための子供用絵本の制作など、多角的に展開していきたい考え。