2020年度を象徴するデザインに贈られる「グッドデザイン賞」が10月1日、主催者の日本デザイン振興会(川上元美会長)から発表。二輪車では、ヤマハ発動機のフロント2輪コミューター「トリシティ300」(写真)が受賞した。

グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度で、1957年に通商産業省(現・経済産業省)により創設された「グッドデザイン商品選定制度」(通称「Gマーク」)が母体。

今年度は、デザインにおいて他者や社会、環境などについて考え、それに応えることを示す「交感」をテーマに、4月2日から6月2日までの2カ月間にわたり応募受付を実施。4769件(前年比3件減)の審査対象の中から、国内外のデザイナーや建築家、専門家など、各分野の一線で活躍している94名の審査委員による厳正な一次・二次審査を経て、受賞企業数974社(同34社増)・受賞件数1395件(同25件減)の「グッドデザイン賞」が決定。

このうち二輪車で受賞した「トリシティ300」は、ヤマハ発動機が独自のLMW(リーニングマルチホイール)機構を用いたフロント2輪コミューター。

審査委員の評価では「独自の平行四辺形リンク機構によって前輪を2輪としたスクーター。14年度には125㏄版が受賞しているが、大排気量化とともに、ビジネスユースでの利便性を向上させている。特徴である車体前部は、幅を活かして迫力のある魅力的な造形にまとめ、旋回時にはたくましさを増した内部機構の露出も楽しいデザインとなっている。海外市場でのライバルも見据え、スポーティーなプロポーションにまとめたことも高く評価した」としている。

このほか二輪車関連製品で受賞したのは、デンソーの自動二輪車用エンジンコントロールユニット(ECU)。寸法は縦109×横160×高さ34・5㍉で重量490㌘。デザインのポイントとして①小型化での搭載性と重量削減を追究。多面体構成で強度を保ちながら薄型化し、従来比約10㌘削減達成②多機種バイクに搭載が可能な標準化ECU。車両メーカーの開発コスト抑制に貢献③技術特徴を体現した筐体。機能性だけでなく審美性を高めたECUをユーザーに提供する──を挙げている。

今回受賞した1395件の中には、独自性、提案性、審美性、完成度などの面において、特に優れた対象であり、これからのモデルとなるデザインとして位置づけられる「グッドデザイン・ベスト100」の100件が含まれており、この中から、今後さらに審査を実施して、「グッドデザイン大賞」などの特別賞が10月に決まる予定だ。

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