警視庁は11月6日、9日、10日の3日間、二輪車の交通事故防止対策強化の一環で、恒例の街頭交通安全啓発活動「二輪車ストップ作戦」を、東京都内管下の幹線道路で一斉実施した。同作戦は、東京都内で深刻な状況にある二輪車交通事故を食い止めることを目的に行っているもの。走行中のライダーに声掛けして、安全運転や安全装備の重要性を呼びかけている。

多発する単独事故と右直事故に歯止めを

今回実施された3日間のストップ作戦のうち、10日は、千代田区麹町内の道路で、警視庁交通総務課と同課に所属する女性白バイ隊員クイーンスターズ、第一方面交通機動隊、そしてこの地域を管轄する麹町警察署により合同で行われた。

実施場所ではサインカーを導入、走行中のライダーに停止を求め、警視庁交通安全PR大使である4人組アイドルユニット「ももいろクローバ—Z」が安全運転を呼びかけているリーフレットをはじめとする啓発グッズを配布。都内におけるバイク死亡事故のワースト3(利用目的は①出勤②退勤③ツーリング時、事故パターンは①単独事故②右折車対直進車の事故など)──などについて説明して注意喚起するとともに、ヘルメットの正しい着用の指導、さらに胸部プロテクターの効果を訴えて着用を呼びかけた。

ライダーの中には取り締まりと勘違いしてか、最初は戸惑い気味の人も。しかし、作戦の趣旨が分かると快く協力してくれているライダーが多く見られた。

「世界一の交通安全都市TOKYOを目指して」

東京都内における二輪車乗車中死者数は、自動二輪車(自二/道路交通法でいう排気量51cc以上)乗車中30人(前年同期比12人=66・6%増)、原動機付自転車(原付/同50cc以下)乗車中3人(同1人=50・0%増)、合計33人(同13人=65・0%増)と、都内交通事故死者数全体の29・5%を占めており、全国の構成率(19・9%)よりも9・6㌽高い。

警視庁では「世界一の交通安全都市TOKYOを目指して」各種対策を実施しており、今回の二輪車ストップ作戦もその一環となっている。

全国的にも喫緊課題

今年の全国における交通事故死者数は10月末現在、状態別でみると▽自動車乗車中729人(前年同期比168人=18・7%減)▽自二乗車中328人(同28人=9・3%増)▽原付乗車中122人(同2人=1・6%減)▽自転車乗用中329人(同8人=2・4%減)▽歩行中744人(同119人=13・8%減)──と、構成率の高さでは1位・歩行中、2位・自動車乗車中となっているものの、増減では自動二輪車乗車中が唯一の増加を示している。

また、二輪車乗車中死者数の構成率を見ると▽自二乗車中14・5%(同2・6㌽増)▽原付乗車中5・4%(同0・5㌽増)▼二輪車乗車中合計19・9%(同3・1;㌽増)──と、交通事故死者数全体に占める割合は2割に迫る。

ちなみに昨年19年の二輪車乗車中死者数は▽自動二輪車乗車中361人(構成率11・2%)▽原付乗車中149人(同4・6%)▼二輪車乗車中合計510人(同15・9%)──だった。

二輪車交通事故防止対策は全国的にも喫緊の課題で、二輪車以外の道路利用者の二輪車への意識をいかに向上させるかも、大きな課題といえよう。

11月に東京都内3カ所で展開された「二輪車ストップ作戦」(写真は11月10日・千代田区麹町での実施風景)

ライダーに声掛けして啓発グッズを配布

画像: ヘルメットのあごひもの正しい結着方法の指導

ヘルメットのあごひもの正しい結着方法の指導

画像: プロテクター着用を呼びかけ

プロテクター着用を呼びかけ

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