警察庁のまとめた2021年(1月〜12月)の二輪免許の新規取得者数は、対前年比で3万5211人増の38万1974人と大幅に増加し、7年ぶりに38万人台にまで回復した。長引くコロナ禍にあって社会環境が変化し、密を避けることができるモビリティとして二輪車そのものが再評価され、原付免許、普通二輪免許、大型二輪免許のすべてで取得者が増加した。

20年以上にわたり、毎年1割近いペースで減少し続けていた原付免許は、20年に続き取得者が増加。普通二輪免許、大型二輪免許はともに4年連続増で、普通二輪は11年ぶりに20万人台、大型二輪は14年ぶりに9万人台の免許取得者数をそれぞれ記録した。普通二輪小型限定免許は3万4843人と、12年連続の増加で過去最多記録を更新。中でもここ数年増加が目立っていたAT小型限定普通二輪免許は、対前年比3割増と急増した。

AT小型限定普通二輪免許2.6万人 対前年3割増

21年の二輪免許新規取得者数(失効後の再取得や外国免許切り替え者を含まず)の合計は、前年の34万6763人に比べ3万5211人=10・2%増の38万1974人と、3年連続で増加した。

免許別にみると、99年以来、21年連続減少傾向にあった原付が20年に引き続き前年比422人=0・5%増と、小幅ながらも増加した。普通二輪は17年まで4年連続の減少となっていたものの、18年からは増加傾向にあり、21年は同2万4781人=13・6%増の20万7053人と、10年以来11年ぶりに20万人台にのせた。大型二輪も前年比1万0008人=12・4%増の9万0924人と増加。07年以来14年ぶりに9万人台にのせた。

なお、大型二輪と普通二輪を合わせた取得者数は29万7977人で、前年の26万3188人に比べ3万4789=11・3%の増加となった。

AT(オートマチック)限定免許をみると、新規取得者数はAT限定大型二輪、AT限定普通二輪、AT小型限定普通二輪の合計で3万3920人と、前年に比べ7498人=28・4%の大幅な増加となっている。

AT限定取得者の絶対数は全体でみると少なく、新規AT免許取得者が普通二輪(小型限定含む)と大型二輪取得者全体に占める割合は1割程度にとどまるが、AT小型限定普通二輪免許はここ数年大幅な増加傾向が続いており、小型限定免許での割合は74・3%を占めている。

また、21年の新規免許取得者数を10年前の11年(約44万人)と比較してみると、全体では約6万人の減少となる。そのうち原付取得者数は約8万人減少しているのに対して、普通二輪は7112人、大型二輪は1万2927人増加しており、減少分のすべては原付免許が占めている。

※2021年二輪免許の新規取得状況は、二輪車新聞本紙に掲載

※新規免許取得者数の年間推等詳細データは、二輪車新聞本紙に掲載

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