2022年度　優良二輪車安全運転指導員等表彰
40都道府県から46人受賞／全安協二推

全日本交通安全協会（全安協／川村会長）内に組織されている二輪車安全運転推進委員会（二推／委員長＝入谷誠専務理事）は、顕著な活躍をみせた二推認定二輪車安全運転指導員等を称える「優良二輪車安全運転指導員等表彰」の2022年度受賞者46人を決定した。

全国に6790人が在籍
各地域で安全運転普及に貢献する「特別指導員・指導員」

全安協二推では、全国各地域で二輪車安全運転指導活動に取り組んでいる二推認定特別指導員（特指）・指導員を称え、より高い意識を持って活動に取り組んでもらうことなどを目的に、同表彰を1976年から毎年行っている。

各都道府県二推では、その年に最も著しい活動実績があった特指・指導員を選出し、全安協二推に推薦状を提出。これに基づいて全安協二推が審議して決定する。選出枠は各都道府県で原則1人だが、指導員数が多いところでは複数人でもよいとしている。

22年度は全国47都道府県で活躍する約6800人の特別指導員（特指）・指導員の中から、40都道府県の46４（特指26人・指導員20人）が選ばれた。受賞者には全安協から表彰盾が贈られる。

二推認定指導員等は2種類あり、原則として▼指導員＝地方二推が行う審査会に合格▼特別指導員（特指）＝指導員資格所有者が、全安協二推主催の特指審査会に合格──することで認定を受けることができる。特指は指導員を指導することができる。

二輪車を含む交通事故全体の抑止のため、原付法定講習や自動二輪車および原動機付自転車安全運転講習といった各種二輪車安全運転講習、二輪車安全運転県大会の審判、地元の交通安全関係イベントにおける安全教育活動などに、積極的に参加。行政の力だけでは難しい現状の中で、地域や職場、学校などでの二輪車交通事故防止対策には欠かせない存在となっている。

指導員等の人数は22年12月末現在で▽特指1763人（前年同期比31人減）▽指導員5027人（同105人減）▼合計6790人（同136人減）──となっている。高齢化が年々進んでおり、人員も年々減少傾向にある。全安協二推では、日本二輪車普及安全協会や日本自動車工業会など二輪車関係団体の協力を得ながら、次世代を担う若者の後継者掘り起こし・育成により一層力を入れていく方針だ。

二推認定指導員等は、二輪車の販売店やメーカー、関係団体、警察などの二輪車に携わる業種以外にも、自治体職員や学校の教師、業界以外の民間企業、団体職員、自営業、医師、教師、主婦、そして定年退職後でも二輪車を使ったボランティア活動に高い関心のある人など、一般の取得者も多い。

◆22年度優良二輪車安全運転指導員等表彰・受賞者

※「特指」は特別指導員、「指」は指導員／敬称略
▼北海道＝堀正典／指▼青森＝工藤美菜子／指▼宮城＝安藤幸喜／特指▼秋田＝笠石広志／特指▼山形＝阿部利代志／特指▼福島＝橋本利夫／指▼東京＝岩瀬由美子／特指▽稲村正道／指▼茨城＝粉川宗尚／指▼栃木＝星利明／特指▼群馬＝小林益哉／特指▼埼玉＝下坂誠志郎／特指▼千葉＝村上吉信／特指▽藤森智子／指▼神奈川＝久保義之／特指▽小林ゆき／特指▼新潟＝田邉春夫／指▼山梨＝助松行夫／指▼長野＝倉島孝行／特指▼静岡＝名波孝之／特指▽北郷福夫／指▼富山＝清水充／指▼福井＝紅谷光一／特指▼岐阜＝森下和也／指▼愛知＝岩間雄一郎／指▽渡邉／指▼三重＝小林敬典／特指▼滋賀＝磯田有紀／指▼大阪＝濱頭淳／特指▽佐田千秋／特指▼兵庫＝橋本広昌／指▼奈良＝卯川貴清／指▼鳥取＝松岡幹夫／指▼島根＝足立智恵子／特指▼岡山＝藤原尚幸／指▼広島＝甲田博／特指▼山口＝竹島正徳／指▼徳島＝藤岡雅彦／特指▼香川＝五間富士男／特指▼愛媛＝石木昭宏／特指▼福岡＝畠中辰森／特指▼長崎＝森園学／特指▼熊本＝園川雅和／特指▼大分＝中島寿雄／特指▼宮崎＝齊藤之夫／特指▼鹿児島＝榮照和／指