本紙は今回、トライアンフ松本のオープニングセレモニーに駆け付けたニック・ブロアーCEO(Chief Executive Officer=最高経営責任者)、ポール・ストラウドCCO(Chief Commercial Officer=最高商務責任者)に単独インタビューを行った。

6年間で販売台数2200台以上の伸長
驚異的な日本販売網と共に成長できる幸福

──このたびは開店おめでとうございます。トライアンフ松本のオープンに合わせて来日された意図をお聞かせください。

ニック・ブロアーCEO 何といってもトライアンフを信じ、トライアンフファミリーになってくださったお客様やディーラーに感謝したくて来日しました。パンデミックの影響で、日本に来るのは久しぶりですが、その間もトライアンフブランドは大きく前進してきました。私たちはこの10年間に、日本におけるトライアンフディーラーのあり方を再定義し、お客様のニーズに応え、ブランドをプレミアムに表現できる、より有能なディーラーネットワークとなったのです。多くの既存ディーラーが新しい施設に投資しました(※日本でも全ディーラーが黒基調の新CIを採用)。トシさん(岩瀬利基社長)のようにトライアンフブランドのポジショニングを私たちと共有する、新しいパートナーも加わっています。

そうしたなかトライデント660やタイガー1200といった素晴らしいニューモデルを発売し、ブランドのプロフェッショナリズムと表現力を高めることで、日本における販売台数も大きく伸びました。

ポール・ストラウドCCO 2016年度(FY16年)の1534台から23年5月末12ヵ月累計では3754台。6年間で2200台以上の伸長ですから、トライアンフモーターサイクルズジャパンとディーラーの仕事ぶりは驚異的です。

──全世界でも正規販売網が800店舗に達するなど、輝かしい成果に彩られたトライアンフのFY23年が幕を閉じ、7月から新年度がスタートします。FY24年の抱負をお聞かせください。

ブロアーCEO  次の年に入ってもこの成長軌道に変化はないと考えています。私たちは現在参入している全てのセグメント、そして初のオフロードモデルや、全く新しいセグメントも含めて数多くの新製品発売を予定しており、信じられないほど多忙な日々を過ごしています。

画像: ニック・ブロアーCEO

ニック・ブロアーCEO

──ここから新たなセグメントにも挑んでいくのですね。中長期的にトライアンフをどのようなブランドに成長させていきたいとお考えですか。

ブロアーCEO  トライアンフでは、バイクの実際の使い勝手の良さや信頼感を与え、どんなライダーでもライディングを楽しむことができることを誇りにしています。そしてバイクの外観やスタイルについてもライダーたちが多く語る、注目する部分であるため、車体のフィット感、電気ケーブルやセンサーの隠し方などにもこだわり、クリーンでプレミアム感のあるバイクに仕上げています。

今後もプレミアムモーターサイクルブランドとしてのトライアンフの確固たる地位を築くため、このような取り組みを続けていきます。

──地道に磨き上げた製品を送り出していくのですね。日本のディーラーやスタッフにはどのようなことを期待しますか。

ブロアーCEO  私たちが期待しているのは、日本におけるトライアンフブランドの継続的な成長です。トライアンフが市場に戻ってきて30年になりますが、まだこのブランドを認知していない人たちや、あるいは古いトライアンフしか知らない人たちも多い。そうした皆さまに現代のトライアンフを知ってもらう必要があるのです。トライアンフをアピールし、日本の道路にマッチした素晴らしいバイクであることを説明し続ける必要があります。それには影響力のあるエリアで、プレミアムなサービスを提供していくことが有効と考えています。

──そこで新たに誕生したトライアンフ松本についての感想は。

ブロアーCEO  17年にトシさんがトライアンフ東京をオープンさせた際、非常にレベルが高かったことを覚えています。それゆえハードルが上がった面もありますが……。やはりトライアンフ松本も期待を超えてくれました。驚くと共にうれしく思います。世界中のどこにでも通用する輝かしいディーラーです。

ストラウドCCO 私もトライアンフ東京のオープニング時に抱いた感情と、非常に似た感情を持っています。トシさんがここで生み出したものを誇りに思い、信じられないほど幸せを感じています。そして、パートナーとして楽しみです。トライアンフ東京のオープン以来、トシさんと彼のチームは非常にいい仕事をしてくれました。今では全世界でトップ10に入るディーラーです。そんな彼らが、この地でまた新たなディーラーを運営していくということはエキサイティングです。

トライアンフが今持つ魅力 
新型6機種を含む製品群でさらに周知

──日本のディーラー全体で今後もいい仕事、いいサービスに期待したいですね。

ストラウドCCO  先ほど述べた通り、私たちは日本市場での成功に心から満足しています。トライアンフブランドが提供するサービスとエクスペリエンスは、6年前のそれとはまったく異なります。そして私たちはプレゼンテーションで述べた通り、これから6種類の新型車をリリースします。

私たちがどれだけ成長できるか、本当にワクワクしています。なぜなら、私たちのディーラーネットワークと彼ら(ディーラー)のコミットメント、情熱、トライアンフブランドへの投資。これらがトライアンフの一層充実したモデルレンジと掛け合わされるのですから。

画像: ポール・ストラウドCCO

ポール・ストラウドCCO

──ここまでの高成長に満足せず、さらにオールジャンルをカバーするようなブランドへと進化を遂げるのですね。

ブロアーCEO  私たちはディーラーが優秀であるという点において、素晴らしいプラットフォームを構築しました。あわせて常に細部にこだわり、製品の品質を高めてきました。そして今、私たちの認知度と魅力を一段と高めるため、モデルレンジを拡大する良い時期であると考えています。

ここで重要なのは、私たちが市場に送り出す全てのモデルは、トライアンフの神髄を体現するものであることです。つまり、オフロードであろうとクラシックなオンロードであろうと、顧客が好きな領域で完璧な乗り心地を提供することが重要です。

つまり、バイクを通じて人々に素晴らしい体験を提供することが全てなのです。私たちが発売する6つの新型車は、ほぼ全て、私たちにとって新しい領域に適合するものです。そして、それはトライアンフの認知度を高めることになります。なぜなら新たな顧客層がトライアンフに乗ることになるからです。若い人たちを含めて。

画像: www.triumphmotorcycles.jp
www.triumphmotorcycles.jp

This article is a sponsored article by
''.