神奈川県では県交通安全対策協議会の主唱のもと、毎年6月の1カ月間、「二輪車交通事故防止強化月間」が展開。県警では二輪車関係事故の防止を図るため、この期間、特に集中的に交通街頭活動と広報啓発活動を行っている。
この一環で県警は、ジャパンライダーズアンバサダーとして全国各地で二輪車ライダーにマナーアップ訴求活動を展開している梅本さんに一昨年、昨年に続いて今年も交通安全大使を委嘱することにした。今年の委嘱式は横浜市内にある神奈川県警察学校で行われ、梅本さんは当日の特別講師も委嘱された。
委嘱式は、日本二普協からは小椋道生専務理事と神奈川県二普協の宮本義信会長も同席して行われ、梅本さんに対し倉林徹・県警交通部長から強化月間交通安全大使の委嘱状が、秋本剛・県警察学校長からは特別講師の委嘱状が手渡された。
「警察官という人生を選んだことに誇りを持ってほしい」
委嘱式終了後、警察学校の講堂で、特別講師として壇上に立った梅本さんは、生徒たちを前に、県内の二輪車交通事故情勢や、二輪車が対向の四輪ドライバーから遠くに見えたり速度が遅く感じるなどの特性、それが原因の交差点事故が多いことなどの交通事故の傾向を広く広報する重要性を強調。生徒に向けて「現場に出たら、二輪車の特性をライダーに指導することになるので覚えておいてほしい」と述べた。
さらに梅本さんは生徒たちに向けて「警察官という人生を選んだことに誇りを持ってほしい」「この警察学校の半年ないし10カ月でできうる限りの知識と教官方の経験を自らのことのように吸収してほしい」などと激励した。
梅本さんは、白バイ隊員や同県警女性白バイ隊ホワイトエンジェルスとの対談も行った。
屋外では、二輪車交通事故防止対策における出発式も行われた。
式で梅本さんは、出発前の交通部隊(ホワイトエンジェルス含む21名)の服装・車両点検の点検官を務めた。交通部隊はこの後、梅本さんから「交通安全という意識を与える皆様の影響力の大きさを自覚して、明日からの二輪車交通事故防止強化月間において先頭になって指導・啓発を行ってください」との激励を受け、続々と出発した。