全国で約6500人が在籍
各地域での二輪車安全運転教育に不可欠
全安協二推では、全国各地域で二輪車安全運転指導活動を行っている二推認定特別指導員(特指)・指導員を称えるとともに、より高い意識を持って活動に取り組んでもらうことなどを目的に、同表彰を1976年度から毎年行っている。
各都道府県二推では、その年に最も著しい活動実績があった特指・指導員を選出し、全安協二推に推薦状を提出。これに基づいて全安協二推が審議して決定する。選出枠は各都道府県で原則1人だが、指導員数が多いところでは複数人でもよいとしている。
23年度は、全国47都道府県で活躍する約6500人の中から、34都道府県・41人(特指24人・指導員17人)が選ばれた。受賞者には表彰盾が、全安協から都道府県二推を通じて贈られる。表彰盾は、都道府県二推から直接本人に送付されたり、県安協および県二推等主催の二輪車安全運転県大会、日本二輪車普及安全協会(日本二普協)主催の「ベーシックライディングレッスン」、警察主催の二輪車安全運転講習会の会場などで授与されたりしている。
二推認定指導員等は2種類あり、原則として▼指導員=都道府県二推が行う審査会に合格▼特別指導員(特指)=指導員資格所有者が、全安協二推主催の特指審査会に合格──することで認定を受けることができる。特指は指導員を指導することができる。
二推認定指導員等は、二輪車を含む交通事故全体の抑止のため、原付法定講習や自動二輪車および原動機付自転車安全運転講習など各種二輪車安全運転講習、二輪車安全運転県大会の審判、地元の交通安全関係行事での安全教育活動などに積極的に参加。行政の力だけでは難しい現状の中で、地域、職場、学校などでの二輪車交通事故防止対策には不可欠な存在となっている。
指導員等の人員は23年12月末現在▽特指1672人(前年同期比91人=5・2%減)▽指導員4513人(同514人=10・2%減)▼合計6534人(同256人=3・8減)──と年々減少、高齢化も進んでいる。全安協二推では、日本二輪車普及安全協会や日本自動車工業会など二輪車関係団体の協力を得ながら、次世代を担う若者の後継者づくり・育成により一層力を入れていく方針だ。
二推認定指導員等は、二輪車販売店や二輪車メーカー、二輪車関係団体、警察の関係者だけでなく、地方自治体職員、民間企業、自営業、団体職員、そして定年退職後でも二輪車を使ったボランティア活動に高い関心のある人など、二輪車業界以外で資格を取得して活動している人も多い。
◆23年度優良二輪車安全運転指導員等表彰・受賞者
「特指」は特別指導員、「指」は指導員 ※敬称略
▼北海道=三橋裕一/指
▼宮城=熊谷仁哉/特指
▼山形=相原晃二/特指
▼福島=平山光夫/指
▼東京=池田智/指▽小宮崇裕/指▽安藤達哉/特指
▼茨城=飯野光則/指
▼栃木=加藤雅之/指
▼群馬=木村貴則/特指
▼埼玉=浅田顕治/特指▽石井一夫/指
▼千葉=松島秀一/指
▼神奈川=遠藤真奈美/指▽田中剛/指
▼新潟=新田眞輝/指
▼山梨=谷内田健一/特指
▼長野=小谷昇司/特指
▼静岡=漆原宏輔/特指▽松浦陽平/特指▽大束晴彦/特指
▼富山=大久保能典/指
▼岐阜=堀尾明宣/指
▼愛知=安藤史朗/指▽中村昌宏/指
▼滋賀=羽野慎一/特指
▼京都=武智修治/特指
▼大阪=新山登/特指
▼和歌山=竹内雅一/特指
▼島根=金森亘/特指
▼広島=丸本宗嗣/特指
▼山口=竹村誠/特指
▼徳島=福永恵子/特指
▼愛媛=清水美鈴/指
▼高知=宮本哲男/特指
▼福岡=一木洋/特指
▼熊本=冨田宏典/特指
▼大分=河野芳郎/特指
▼宮崎=上野優子/特指
▼鹿児島=佐潟幸徳/指
▼沖縄=豊平賢二/特指