スクーターを主力とする台湾SYMの総輸入発売元であるエムズ商会の松永太郎社長は、15年は市場での販売低迷や円安の影響で製品の入荷に影響。ただ、50 cc原付車の比較的に価格を抑えた車種が貢献。加えて市場で定評あるRVシリーズ、125ccクラス車も年後半より販売が伸びたなどとし、製品の品質が高まっているため安定した販売ができたという。
16年では日本での入荷を抑えてきた車種の新型車やRVシリーズでも新型を導入するなどと期待を寄せている。
15年の同社は、主力であるスクーターの販売が市場全体で低迷状況が続き、加えて車両や部品などの輸入では為替相場で円安が影響したことを挙げている。こうした販売環境ながら長らく市場で定評を得てきた主力モデルで品質が高まってきているRVシリーズに加え、スポーティなスクーターのZ1・125などのクラスが、年前半以上に後半から販売の伸びを示したという。この結果年間では3000台弱を上げた。
また、SYM社へ品質や技術、サービス面での開発に協力するなど製品の充実に取り組んできた。16年では日本のスクーター市場で50 ccクラスの車種製品が品薄であることから、一時的に日本でも販売を行う。同モデルは、これまでにも台湾で販売されていた女性向け車種で、後継新型車が発表されるため、同車種を初夏に導入する予定でいる。また、信頼性などで定評あるRVシリーズも新型車、価格を抑えた125ccクラスの車種の導入、発売も計画している。
一方、為替については日本への入荷と市場での販売を高めるため、SYM社と為替対策の検討を進める。また、販売網については、空白地域での拠点開発の一方で、既存店を中心に製品や販売のための施策などでコミュニケーションを深め1店ごとに1台ずつをしっかりと販売に繋げていきたいとしている。
また、SYMの認知やイメージを高めるため、販売店店頭や同社で訴求活動を展開。店頭での試乗会やキャンペーンなども同社ホームページ上で積極的に訴求するなどして、前年以上の成長を目指していく方針という。
紙面掲載日:2016年1月1日