ティーレックス 建築業など「月極」で利用増

画像: ティーレックス店舗

ティーレックス店舗

二輪車のレンタル需要が拡大する中、ユーザーのレンタル車の利用用途も広がる一方、これまで注目されてこなかった、新たな需要も生まれつつある。東京都調布市の二輪車販売店を運営するティーレックス㈱(坂尾圭社長、https://trexnet.jp/)では、個人ユーザー向けの時間貸しの一般レンタルに加え、月極めで貸し出す「業務用レンタル」サービスの利用が増えているという。

これまで二輪車のレンタルサービスを提供する各企業では、主に短時間や数日の時間単位での貸し出しがほとんどであった。ユーザーのレンタル車の利用用途も短時間利用や短距離ツーリングのほか、新型車などの試乗としての利用が中心となっている。

ティーレックスではレンタルサービスを提供する当初、企業が提供するレンタルサービスのシステムの活用を検討したものの、レンタルサービスにおいては時間単位の貸し出しの設定であったため、5年前に独自で自社のユーザーに適したレンタルサービスのシステムを構築。時間単位に加え月極め単位での貸し出す「業務用レンタル」サービスも設定し展開。

二輪車での月極めレンタルは珍しい。主に月極レンタルは、企業向けの業務用としている。貸出し車両は、原付二種の125ccをメインに、50ccまでのスクーターとしている。

月極め業務用レンタルの利用では「工事現場への通勤のため3~4カ月の期間や、学生の通学、地方から都内で数カ月の間仕事をするなどの月極めでの利用が増えている」と坂尾社長は新たな需要の創造を指摘する。「利用者のほとんどが個人で借りるが、支払いは会社が負担する場合が多い」という。「月極めレンタルの需要は、もともと存在していたのだろう。我々がそこに手を差し伸べてこなかった」と、坂尾社長は今後の利用拡大に期待を寄せている。

二輪車のレンタル市場は拡大傾向にあり、国土交通省の調べでは、届け出のあるレンタル業者の軽二輪車以上の車両台数が17年度時点で、12年度に比べ約40%増加し約3000台に拡大。事業者数も13年度よりも17年度は41%増えている。本紙では18年度のレンタル車の台数は、原付車も含めると4000台を超えるのではないかと予想している。

利用拡大に期待する坂尾社長

紙面掲載日:2019年10月18日

This article is a sponsored article by
''.