充実した講習内容で好評のナンカイライディングスクールは、関西のサーキットを中心に例年開催され、二輪ユーザーの運転技術向上を通じた交通安全啓発活動が精力的に推進されている。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で二輪車各種スクールが中止や延期になっている中、オートバイライディングの特性や屋外で人との距離を保つことが可能なことなどを理由に、万全な感染症防止対策のもとナンカイライディングスクールは今季も開かれている(計画より回数は減少)。同スクールはライダーの安全運転啓発促進と事故防止のための貴重な講習機会となっているようだ。
画像: 安全運転の極意「基礎の大切さ」教導
今年で7年目ナンカイライディングスクール

昨年度は400人超が受講 スクール初参加は全体の3割に

同スクールは昨年度、4月から12月にかけ全10回開催(特別開催含む)。このうちスクール本拠地の神戸スポーツサーキット(神戸市西区)で7回、名阪スポーツランド(奈良県山添村)2回、さらに袖ヶ浦フォレストレースウェイで1回(特別開講)が開かれた。各回とも多数のライダーが受講し、運転技術の向上に励み、交通法令遵守やマナー啓発に努められた。

昨年度の参加申し込みは全10回で延べ415人。スクール初参加者は158人を数え、年々増加傾向を示し全体の3割以上にのぼっている。同スクールでは、新規参加者約3割、2回目以上の参加者が約半数、さらに上級者や熟練ライダーなどのコアなリピーター約2割となる受講層バランスを理想にしている。また、受講者の技量や経験によりグループ別で教習。スクールを継続受講している上級者が初心者をはじめ新規受講者、参加回数の浅いライダーらのより良い手本になっているという。

段階を踏み、確実に上達できる究極の安全

スクール内容 

「安全運転講習が目的で、会場はサーキットであるが単に速さや過度なテクニックを求めるものではない」「実践カリキュラムのコース走行において速度は上がるが常に安全マージンを保った走行を行う」などとした趣旨のもと、参加者の運転経験や技量に応じ「上・中・初」級の3クラスに分かれて講習。スクール運営責任者の中井直道氏が掲げる『段階を踏んで確実に上達できる究極の安全』を各種カリキュラムとともに上位クラスへのステップアップで参加者は体現していく。

講習前半は、8の字やパイロン走行を軸としたカリキュラムで基本走行を繰り返し練習。8の字走行では目線・体の使い方・走行ラインの組み立てなどすべてのライディングの基礎の受講に。パイロン走行は8の字を基本に、変化した配列のパイロンでの組み立てを学ぶ。さらにブレーキカリキュラムとして二輪車にとって難しく重要なブレーキング技術も培っていく。

後半では、前半で育んだスキルをベースに、サーキットコースを公道(ワインディング)と想定し、より実践的な安全走行をレッスン。最後は講習の仕上げとして単独によるコース走行を行う。これら様々なカリキュラムや課題習得により、ライディングの際の“走る、曲がる、止まる”の動作を確実に高めることで、受講参加者は予見性と様々な対応力を備えたライダーへの成長が期待されている。

画像: 走りの基礎の大切さをしっかりと学ぶ 画像はパイロンカリキュラムの講習模様

走りの基礎の大切さをしっかりと学ぶ 画像はパイロンカリキュラムの講習模様

コロナ禍での講習は徹底した感染症対策のもとで、今季前半には計4回開催

開校7年目を迎えた今年度スクールは、当初全11回の開催が計画されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、これまで4~8月(8月1日開催時点)で計4回の実施となっている。その中で、スクールは3密(密閉・密集・密接)を回避し、万全な感染症防止対策のもと、ライダーはもちろんインストラクター、運営スタッフの安心・安全の徹底が図られた安全運転講習が毎回行われている。

今季各会場では感染症防止対策として▽「3密回避」「手洗い、うがい」「咳エチケット」を明示するポスターの張り出し(受付、ピット等)▽休憩室の使用禁止▽手洗い場、トイレの手洗い石鹸・消毒液の配置などを行い、全員がマスクを着用し、手洗い・うがい・アルコール除菌の徹底を図った。
改めて受講者に向けては▽3密回避と手洗い・うがいの徹底▽アルコール除菌スプレーの使用促進▽マスク着用(持参無い人には配布)▽大声での会話は控えるよう訴求──などを促し、開校式・閉校式や記念写真撮影などの集合時には、より一層広い間隔がとられている。また、当日の受付時は検温を含めた健康チェック、誓約書の署名などが行われ、相互理解・承諾のもとでのスクールの開催に。

画像: 受付の際は検温を実施

受付の際は検温を実施

感染症拡大防止の注意喚起ポスターも掲示

開校式では、運営責任者の中井氏から「講習会はバイクを楽しむことだけではなく、安全運転を学ぶことが大きな目的」旨が伝えられ、不注意や油断、過度な走行による転倒やケガがないよう、今まで以上に慎重な受講姿勢を求め、加えてコロナ禍でのケガは医療機関への負担を掛けることになることも付け加えられた。

さらに閉校式では「安全運転に意識が高い参加者の皆様は、コロナウイルス感染予防やその他災害に対しても安全第一を考えた行動をして頂けるものと思う。オートバイライディングだけではなく、安全意識を持った生活を今後もお願いしたい」と結んだ。

画像: 密を回避して安全運転のための実技講習へ 広く間隔を空けて準備体操

密を回避して安全運転のための実技講習へ 広く間隔を空けて準備体操 

画像: 集合時のレクチャーも間隔をおいて行われている

集合時のレクチャーも間隔をおいて行われている

画像: 熱心に受講し、自身の安全運転につなげるための課題クリアへ

熱心に受講し、自身の安全運転につなげるための課題クリアへ

今季前半は徹底した感染症対策が図られ計4回のスクール(定員40人)を実施。すべての回が安心・安全が保たれた開催となった。月別受講人数(欠席者除く)4月4日(名阪スポーツランド)37人▽6月6日(神戸スポーツサーキット)40人▽7月4日(同)34人▽8月1日(名阪スポーツランド)38人の計149人。

画像: ナンカイライディングスクールを主催する中井直道氏

ナンカイライディングスクールを主催する中井直道氏

ナンカイライディングスクールでは、開催地域や開催回数など年々拡充し、様々なライダーが受講可能な環境作りを推進。また、安心・安全に基づく洗練されたカリキュラム内容のもと、中井直道氏(二輪車安全運転特別指導員、MFJ公認インストラクター)をはじめ、指導経験豊富なイントラクター陣による万全の講習体制により、ライダーの安全運転へのスキルアップとマナー遵守が図られている。同スクールは南海部品が冠協賛し、中井氏が代表となり主催運営・事務局を務めている。

詳細は南海部品ホームページで。
今後の開催可否はコロナウイルス感染症動向によるとしている。

▼南海部品公式HP 

http://www.nankaibuhin.co.jp

▼南海部品ライディングスクールHP

http://www.nankaibuhin.co.jp/school/index.html

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