2020年上半期(1~6月)中に発生した交通事故による二輪車乗車中死者数が、前年同期を1割上回る247人となったことが、警察庁のまとめで分かった。
20年上半期の二輪車乗車中死者数は全体で247人と前年同期比で24人=10・8%増。15年以来5年ぶりに前年同期を上回った。10年前の2010年(398人)に比べると151人=37・9%減となった。
この内訳は、原動機付自転車(道路交通法でいう排気量50cc以下)乗車中が70人で前年同期比1人=1・4%増と2年ぶりに増。10年前(162人)との比較では92人=56・8%減と大幅減。
自動二輪(同51cc以上)乗車中は177人で同23人=14・9%増と16年以来4年ぶりに増えた。10年前(236人)と比較では59人=25・0%の減少となった。
なお、20年上半期の全体の交通事故死者数は1357人で、前年同期比は61人=4・3%減と、14年から7年連続の減少。状態別を多い順でみると(カッコ内は構成率)①歩行中469人(34・6%)、同32人=6・4%減②自動車乗車中430人(31・7%)、同59人=12・1%減③自転車乗用中206人(15・2%)、同7人=3・5%増④自二乗車中177人(13・0%)⑤原付乗車中70人(5・2%)⑥その他5人(0・4%)、同1人=16・7%減──である。