オプティメイト2デュオ(税込価格1万5400円)が持つ最大の特徴は、12V鉛バッテリーと12.8Vリン酸鉄リチウムバッテリーに自動対応すること。いずれのタイプのバッテリーであるかを自動で判別し、それぞれに適した充電プログラムを実行するのである。
つまり、放置などにより深放電した(セルスターターを回すことのできない状態の)鉛バッテリーには、電流を細かく送り活性化させる「パルス充電」を実行。同じく深放電したリチウムバッテリーであれば、まずダメージを与えないよう約200mAの「低電流」で安全に充電し、バッテリーの状態をテストしながら、状態が良くなってきたら電流を少しずつ増やしていく。あるいはもし内部に損傷があれば、充電を中断することもあるといった具合だ。
そうしてバッテリーを満充電にさせた後は、メンテナンスモードに。鉛バッテリーなら1時間ごとにメンテナンス充電し、リチウムバッテリーであれば必要な場合にのみメンテナンス充電を行う。
24時間・365日、安全にバッテリーを保守するこの充電器。テックメイトジャパンの岩渕社長は「新旧さまざまなバイクをお持ちのオーナー様はもちろん、中古車を取り扱う販売店様にもご利用いただいている」と語る。
中古車両を扱う以上、それこそ鉛バッテリー搭載車もあれば、リチウムバッテリー搭載車を仕入れることもある……というわけである。
そして高出力であることも本製品の特徴。12V2A出力で、リッターバイクや乗用車にも安心して使用できる。従来の二輪車用オプティメイト充電器で最も売れ筋「オプティメイト4」が1Aであるのに対し2倍の出力を誇るのである。
「例えばハーレーダビッドソンなどのバッテリーを充電するのに半日〜1日かかっていた充電が、数時間で完了する。これがオプティメイト2デュオの大きなメリットだ。そしてバッテリー診断機能もオプティメイト4に比べ簡素化されており、満充電後のメンテナンスモードに移行するスピードも迅速。充電を素早く終わらせたい方、ピットで使用する整備士の方にお勧めしたい充電器だ。逆に、ゆっくり、じっくり充電を行い、バッテリー診断も細かく行いたい方には、オプティメイト4をお勧めしている」
岩渕社長はそう解説する。
本製品は現在、テックメイト・オプティメイト公式ストア(アマゾン)で販売されている。有力用品店でも販売予定だが、ネット販売については「テックメイト公式トレーニング」をしっかり受講し、同社の認定するネットショップのみが販売できるようにしていく。ユーザーに対して正しい商品説明、迅速なクレーム対応などを尽くすためだ。
続けて同社では「オプティメイト・ソーラー10Wデュオ トラベルキット」(税込価格1万9800円)も発売している。商品取り扱いに関する問い合わせは下記まで。
◆テックメイトジャパン info@tecmate.co.jp