Can-Amブランドのリバーストライク(前2輪/後1輪)を製造する、カナダのBRP。2024年4月より日本法人のカントリーマネージャーに就任した西光寿氏は、最初のシーズンをこう振り返る。
画像: BRPジャパンの西カントリーマネージャー

BRPジャパンの西カントリーマネージャー

「コロナ流行期の需要増を受けて生産・入荷を増やした結果、23年モデルの在庫が残ってしまった。その販促を続ける一方で、新型をフックにしたプロモーションも必要であったが、新製品の国内入荷が7月と出遅れた。結果として年間を通じて苦戦することに」

「25年3月にはしっかり新製品を入荷できるよう、生産台数の調整から進めている。あわせて試乗会やオーナーズミーティングなど、イベントをよりよく運営するため社内で議論している。基本中の基本だが、これを徹底するということ」

24年の活動として好感触だったのは、9月に滋賀竜王で開催した「Can-Amオーナーズミーティング2024」と、10月に南箱根で開催した試乗会だ。

画像: 竜王で開催したオーナーズミーティングの模様

竜王で開催したオーナーズミーティングの模様

「Can-Amオーナーズミーティングには過去最高の228人が集まり、圧巻の光景に。中には70台ほどの大所帯で走って来られたディーラー様も。『Can-Amに乗っていてよかった』と実感していただくため、今後もよりよいイベント運営に努める」

「試乗会には6台を用意し、それぞれ60分ほどじっくり乗っていただいた。やはりお客様に『見て、触って、乗っていただく』機会は重要。これも増やしていきたい」

いずれのイベントも販売網との連携が欠かせない。ディーラーは現在、全国23店舗。それぞれを「ブランドを体験できる空間」「製品に触れる場」としてしっかり造り込んでいきたい。「ポテンシャルの高いディーラーに経済的なサポートもできれば」と、旗艦店の開発に意欲を見せる。

リバーストライクという大型製品には、相応の駐車スペースも必要。自ずとユーザーは経済的に余裕のある人々が主となる。そのため販売促進にあたっては、例えば車両価格の割引キャンペーンなどは有効ではないだろうと考えている。

「Can-Amを手に入れることで、どのような価値、楽しみが得られるかが大事。ワクワク感を膨らませることだ。それも単発ではなく、継続的に働きかけねば」

SNSを通じてCan-Amのウェブサイトを訪れてもらう仕掛けも必要だ。「そうしたことにも愛情と費用をかけることができていなかった」とし、マーケティング費用の確保にも奔走する。なすべきことは山積しているが、基本を徹底できた先の構想も頭にあると、西氏は目を輝かせる。

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